授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
専門演習II 3 後期 2 必修 西崎 有多子


【授業の目的と概要】

前期の「専門演習I」に引き続き、小学校入学前の子どもたちに楽しく英語を教えられるように、言語習得の観点から指導法と教材・教材開発を学ぶ。そのために必要な総合的英語力と背景知識、合わせて基礎学力・文章力の向上を目指す。海外のウェブサイトから、必要に応じて様々な情報を得る方法を学ぶ。

【授業の方法】

入門期の英語教育、小学校英語教育における基本的な教材を知り、体験を通して指導法を学ぶ。グループワークで模擬授業を行う、英語絵本の読み聞かせなどのプレゼンテーション等、実習も多く取り入れて、体験的に学ぶ。英語、英語圏についての知識や文化について、自ら調べることにより、より深い理解と知識を得る。

【各回のテーマ】

第1回 英語で夏休み報告

第2回 シャドウイングの基本練習と絵本の読み聞かせ

第3回 英語絵本『Library Lion』(1)、スモールトーク(1)基本

第4回 英語絵本『Library Lion』(2)、スモールトーク(2)実践

第5回 幼稚園・小学校における授業観察

第6回 英語辞書の活用法、スモールトーク(3)言い換え

第7回 言語としての英語、スモールトーク(4)質問

第8回 小学校研究発表会への参加

第9回 発音記号とリダクション、ジングル等、文章の書き方(1)基本

第10回 文字指導を楽しくする工夫、文章の書き方(2)練習

第11回 英語を教えるための英文法、教員採用試験(1)分析

第12回 教材研究、教員採用試験(2)実践

第13回 小学校現場を知る。

第14回 文字指導を含む模擬授業

第15回 まとめ

【各回の内容】

第1回 英語で夏休みの思い出についてスピーチをし、質疑応答を行う。

第2回 英語力向上のためのシャドウイングの方法を学び、絵本を使って練習する。

第3回 英語絵本『Library Lion』読み解く(1)、スモールトーク(1)のコツを学ぶ。

第4回 英語絵本『Library Lion』読み解く(2)、スモールトーク(2)を練習する。

第5回 幼稚園または小学校で外国語活動の授業参観をする。レポートを書く(1)。

第6回 英語辞書の種類を知り、ネット辞書を含めて活用法を実習する。、スモールトーク(3)を練習する。

第7回 英語の成り立ち、歴史、種類等について学ぶ。、スモールトーク(4)を練習する。

第8回 小学校の研究発表会に参加し、研究授業から学ぶ機会とする。レポートを書く(2)。

第9回 英語の発音、リダクション・ジングル等の練習をする。小論文を書く(1)。

第10回 文字指導の導入方法を学ぶ。小論文を書く(2)

第11回 英語を教えるための英文法を学ぶ。教員採用試験研究(1)

第12回 教材研究を行う。教員採用試験研究(2)

第13回 小学校現職教員を招いて、現場について語っていただく。

第14回 文字指導を含む学んだ教材等を使って、模擬授業形式で発表する。

第15回 1年間のまとめを行う。

【事前・事後学習】

・授業前に各自で2時間程度、教材や資料を読み込み、関連した情報をインターネット等で得て、授業内で発表できる準備をする。

・授業後に各自で2時間程度、授業内容を振り返り、疑問点がないか確認する。授業で学んだ教材の活用方法を考え、次の授業でディスカッションできる準備をする。

【課題に対するフィードバックの方法】

・絵本の英語での読み聞かせ・発音練習・模擬授業では、録画を行い、学生たちが自らの発表を客観的に観て意見を出し合うことにより再度練習し、改善に向けてのフィードバックを行なう。

・文章力育成のための作文、添削等を行なう。

【授業の到達目標】

シャドウイング・スモールトーク等の活用ができる。【2017教育学部DP(2)】

簡単な英語絵本が自分で読める。【2017教育学部DP(1)】

英語指導のための英文法・スモールトーク・文字指導について理解できている。【2017教育学部DP(1)】

小学校現場を見せてもらい、自ら向上すべき点を意識して見つけることができる。【2017教育学部DP(3)】

【評価割合 - 筆記試験《%》】
10
【評価割合 - 実技試験《%》】
10
【評価割合 - レポート《%》】
10
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
50
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

平常評価の中には、積極性、諸問題に対して自ら疑問を持ち解決に向けて取り組む姿勢を含む。

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
20
【テキスト】

Michelle Knudsen著『Library Lion』

酒井志延ほか『英語の世界ハンドブック』大修館書店

前田安正『マジ、文章書けないんだけど』大和書房

【参考図書】

文部科学省『外国語活動・外国語 研修ガイドブック』

高校レベル以上の英和辞典(電子辞書可)を持参すること。