授業科目名 | 配当年次 | 開講期間 | 所要単位 | 必修・選択 | 担当者名 |
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専門演習II | 3 | 後期 | 2 | 必修 | 梶浦 恭子 |
【授業の目的と概要】 |
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幼稚園では、どのような環境が幼児を取り巻き、一日の生活が流れているのだろう。その全体像をつかむのが目的である。また、園の先生たちは、朝、何を準備して幼児の登園を楽しみにしているだろう。幼児が夢中になって遊べる保育室や園庭の環境について、環境構成である空間、素材、道具についても同時に考えていく。 |
【授業の方法】 |
講義並びに演習、実習方式で行う。教員が提示したテキスト、資料と、学生が持ち寄ったり調査した資料を基本に、①ディスカッションをする。共通のテーマである場合は②グループワークを行う。その後、自分なりの表現方法で③プレゼンテーション、④実演(実習場所の確保)、④フィールドワークをとりいれる。 |
【各回のテーマ】 |
第1回 オリエンテーション 第2回 レポート、個別面談 第3回 幼児にふさわしい保育の環境 第4回 保育の場⑴に触れる(観察) 第5回 レポート、発表、交流 第6回 保育の場⑵に馴染む(参与観察) 第7回 レポート 第8回 保育の場⑶で幼児・保育者と交流、実践、振り返り、指導計画の見直し 第9回 レポート 第10回 保育への挑戦 計画案企画 第11回 計画案を練る 個別・グループ討論・発表 第12回 幼児が夢中になって遊べる環境の構成や素材、道具 第13回 幼児理解と教師の専門性とその記録 第14回 保育現場で実践 第15回 まとめ |
【各回の内容】 |
第1回 専門演習Iの説明、履修登録の確認、テーマ、設定理由、方法、研究事例について 第2回 自己(他者)紹介、係り決め、レポート「なりたい、知りたい、挑戦したい:計画案」 第3回 倉橋惣三「育ての心」から園の環境を理解し、保育現場実践への心構えを養う 第4回 保育現場(保育園・幼稚園)に出向き、幼児を取り巻く環境と保育内容とその実際 第5回 分析・検討・振り返り 幼児にふさわしい環境 一日の流れ 文献:津守、倉橋等 第6回 保育現場の保育者の役割を知る・実践する 第7回 分析・検討・振り返り「保育する保育者の役割」 文献:倉橋惣三等の参考資料 第8回 保育現場の環境構成(物、人)を知る・理解した内容や再構成をまとめる 第9回 分析・検討・振り返り「保育の内容と実際」 文献:久富陽子等の参考資料 第10回 保育活動(教材研究)への取り組み 活動内容の検討と幼児の予想される行動 第11回 具体的な保育活動(教材研究)取り組み準備 第12回 実践のための練習と環境構成の整備 第13回 絵本、紙芝居、手遊び、戸外の自然遊びなど身近な素材教材の研究と計画案 第14回 絵本、紙芝居、手遊び、戸外の自然遊びなどの保育実践 第15回 テーマ、設定理由、方法、研究事例についてをまとめる |
【事前・事後学習】 |
保育者になるための基礎的な学習内容である資料や現場の人・物に触れる体験等を通して、読み取り(理解)、整理しまとめ(練る)、発表(表現)の手順で授業展開する。そのための、自己学習を自分から進んで取り組み、必ずA4レポートにまとめて説明ができるよう文書を作成して提出すること(2時間)。授業後には、資料や意見交流内容を整理して次の課題が提示でき、授業内容と課題を加えた総まとめを作成しておく(2時間)。 |
【課題に対するフィードバックの方法】 |
課題の設定、発表内容について、意見を出し合う。妥当な内容か、意見交流する。教員は、補足、説明を加えて再考できるようにする。各自、保育者としての専門性が積み重ねられるよう幼稚園教育要領の内容(10の姿等)を参照しながら、レポートにまとめる。 |
【授業の到達目標】 |
幼稚園、保育士として、人間力(自らを高めよう)を生活態度で表し追究した研究記述で提示し説明できる【2018DP(2】】 幼稚園教育要領、教育基本法等に示された教育の目的や基本の内容を理解する上で自己課題を持ち探究心、知識力を身につけて論文形式に記述できる【2018教育学部DP(1)】 保育現場で直面する多様な幼児の問題・課題に謙虚に向き合い実践できる【2018教育学部DP(3)】 |
【評価割合 - 筆記試験《%》】 |
0 |
【評価割合 - 実技試験《%》】 |
10 |
【評価割合 - レポート《%》】 |
30 |
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】 |
30 |
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】 |
〈事前・事後学習(文献、教育季刊月間誌、新聞等の収集)やそのまとめと発表する〉とその表現力。 自己が追究したいと思うテーマについて(設定理由と研究方法)、指導計画案作成(幼児の予想される姿・保育者の援助方法の留意・配慮点の工夫等は適切か)については、幼児理解を観点に自分の言葉で文章化しているか。 |
【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】 |
30 |
【テキスト】 |
幼稚園教育要領 保育所保育指針 幼保連携型認定こども園教育 文部科学省 厚生労働省 指導計画の作成と保育の展開 文部科学省 |
【参考図書】 |
育ての心(上)フレーベル館 倉橋惣三 保育の仕事 金子書房 岩田純一 子どもの心の育ちをエピソードで描く ミネルヴァ書房 鯨岡俊 保育実技 萌文書林 久富陽子 指導と評価に生かす記録 文部科学省 |