授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
専門演習III 4 前期 2 必修 梶浦 恭子


【授業の目的と概要】

幼稚園や保育園では、どのような環境が幼児を取り巻き、一日の生活が流れているのだろう。その全体像をつかみ、疑問としたテーマ追究のために、仮説を立て、実習体験した経験を基盤に学んでいく。問題解決のために、意味を調べ、なぜ探ることが必要なのか(必要性・重要性)を整理し、具体的な幼児の現状である事例をあげて考察する。仲間と交流し、新たな視点や工夫を生み出せること等、協同で学ぶ面白さがわかり研究の追究を楽しみながらやり遂げる。

【授業の方法】

授業では、おのおのの進行状況を定期的にプレゼンテーションする。意見交換(ディスカッション)の時間を持つことによって、互いの知見が広がりグループワークになる。そこから新たな研究の視点やヒントを得て研究の問題解決に役立てる。

【各回のテーマ】

第1回 オリエンテーション

第2回 研究課題(テーマ)の設定

第3回 研究課題(テーマ)設定理由、研究方法(文献検索、調査、事例、作品内容)のあり方

第4回 資料収集1(図書館文献1や資料による研究課題の意味調べ、設定理由)

第5回 資料収集2(文献2,3による研究課題の語彙の意味調べ、設定理由、方法の計画)

第6回 資料収集3(先行研究論文による研究課題の確認)

第7回 研究課題(設定理由、語彙の意味、作品、事例調査等見せ方(見え方)の進行状況)の発表

第8回 調査、事例、製作のためのファイル作成と見せ方(根拠ある内容)確認の個別面談

第9回 作品試作と論文(章立て、構造づくり)の作成 個別面談

第10回 作品製作と論文作成確認の個別面談

第11回 前期・中間発表Ⅰ グループワークでテーマと課題追究 

第12回 前期・中間発表をもとに修正案確認の内容を個別面談

第13回 作品製作もしくは論文の作成

第14回 作品製作もしくは論文の作成と発表準備

第15回 研究発表(研究成果の前期・中間発表Ⅱ)

【各回の内容】

第1回 オリエンテーション (授業説明、注意事項)

第2回 面談:関心の分野の新しい研究やこれまでの研究を紹介し研究課題(テーマ)の設定を行う

第3回 研究課題(テーマ)の設定や調査方法(解決方法)を決める

第4回 面談で話し合った研究課題に関する図書資料を収集する

第5回 面談で話し合った研究課題に関する記事資料を収集する

第6回 面談で話し合った研究課題に関する論文を収集する

第7回 5週に渡った、面談、資料収集から各自の研究課題を見つけその内容を発表する

第8回 各自の研究課題テーマに沿って文献、事例調査、作品製作を行いファイルにまとめる

第9回 各自の研究課題テーマに沿って研究を行い小論文の作成や作品の試作を行う

第10回 各自の研究課題テーマに沿って調査、事例、作品研究を行い面談を交えながらレポートの作成や作品製作を行う。

第11回 各自が研究課題テーマに沿って行った調査、研究の進歩状況を前期・中間発表をする。

第12回 前回・中間発表を終え今後の進め方を面談で確認する。

第13回 各自の研究課題テーマに沿って調査、研究を行い小論文の作成や作品製作を行う。

第14回 各自の研究課題テーマに沿って調査、研究を行い小論文の作成や作品製作、発表の準備を行う。

第15回 これまでの研究の成果を小論文もしくは製作作品で中間発表し、質疑応答に答える。

【事前・事後学習】

毎回行う個別面談には、指示するキーワード、要約や事例や調査、改善点を次回の授業までに行い準備(A41枚以上)を必ず整え提示できるようにする(2時間)。研究を深めるために、毎週、面談を繰り返し、本日のディスカッションや個別面談で得られた知見のまとめと課題調査を直ぐに取りかかる(2時間)。

【課題に対するフィードバックの方法】

研究成果を報告するためのレポート課題を実施する。レポートの内容を確認後、より研究を深められるような自主学習の方法の提案や資料を提供する。

【授業の到達目標】

保育現場で直面する幼児の発達や関係性における多様な問題・課題に幼児理解上に立った実践報告ができる【2018教育学部DP(3)】

幼稚園教育要領、教育基本法等に示された教育の目的や基本の内容を理解する上で自己課題を持ち探究心、知識力を身につけて論文形式に記述できる【2018教育学部DP(1)】

幼稚園、保育士として、人間力(自らを高めよう)を生活態度で表し追究した研究記述の提示とその説明ができる【2018DP(2】

【評価割合 - 筆記試験《%》】
0
【評価割合 - 実技試験《%》】
10
【評価割合 - レポート《%》】
30
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
30
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

事前学習において、先行研究文献、書籍、教育季刊月間誌、新聞等の収集をし、そのまとめをすることと、発表するその表現力。 自己が追究したいと思うテーマについて(設定理由と研究方法)、指導計画案作成(幼児の予想される姿・保育者の援助方法の留意・配慮点の工夫等は適切か)については、幼児理解を観点に自分の言葉で文章化しているか。

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
30
【テキスト】

必要に応じて授業中に指示する。

【参考図書】

必要に応じて授業中に指示する。