授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
理科教育法 2 後期 2 選択 柿原 聖治


【授業の目的と概要】

安全に実験を行えるように、実験の基本操作を身に付ける。小学校理科の学習内容を、実験を通して教えることができるようにする。演示実験ではなく、学生実験を中心とした授業形態をとる。探究的に考察する過程を重視した授業の方法、実験教材の授業への生かし方、教材の配列の仕方、身近な物を使った実験教材の開発などについて論じる。

【授業の方法】

実験を取り入れた授業方法を採る。小テストを実施し、答え合わせを行う。次に、主に小学校で扱う内容について、日常生活で見受けられる実例を挙げる。それに関連する実験・観察を多く行わせ、理科の知識を定着させる。指導案の作成方法、授業設計について言及する。後半では、学生一人ひとりに模擬授業を行わせる。その授業について、皆で討論し、最後に助言する。

【各回のテーマ】

第1回 実験の基本操作

第2回 実験方法、考察

第3回 物体の膨張・収縮

第4回 燃焼・酸化・火炎

第5回 空気の成分と割合

第6回 酸性・アルカリ性

第7回 気体の製法と性質

第8回 大気の様子

第9回 宇宙の構造

第10回 回路、導体さがし

第11回 金属の性質

第12回 電解質と電池

第13回 磁石・磁気

第14回 指導案の作成

第15回 実践と発表

【各回の内容】

第1回 加熱器具の使い方(理科実験用ガスコンロ、ガスバーナーの使い方)

第2回 対照実験、思考実験、定性・定量実験、考察と結果の区別

第3回 空気、水の膨張・収縮を調べる実験

第4回 燃焼の条件、使い捨てカイロの酸化、炎の正体を調べる実験

第5回 空気や吐く息の組成を調べる実験、脈拍の測定

第6回 身近な草花から指示薬を作る実験、水溶液調べ

第7回 発泡入浴剤などで気体を発生させ、性質を調べる実験

第8回 天気図、台風、結露、防災教育、雲を作る実験

第9回 太陽と月の動き、季節、惑星と恒星、夏・冬の大三角の観察

第10回 直列・並列回路づくり。導体・不導体を調べる実験

第11回 金属の共通的性質や、金属の膨張・収縮を調べる実験

第12回 身近な物を使った電池づくり、プログラミングの提示

第13回 手回し発電機を使った実験、プログラミングの実際

第14回 指導案の構成と作成方法。授業設計

第15回 模擬授業を行い、 話し合いをして検討する

【事前・事後学習】

事前学習 …… 次回の小テストの範囲を明示する。その範囲を学習しておくように指導する。毎週1時間

事後学習 …… 講義で答え合わせした小テストを振り返らせ、間違った問題について「調べ学習」させ、それをレポートとしてまとめさせ、提出させる。毎週1時間

講義の後半では、各自、模擬授業の準備をさせる。1回だけ4時間

【課題に対するフィードバックの方法】

小テストの解説を行う。「調べ学習」を学生に課し、レポートとして提出させる。その後、コメントをつけて返す。

【授業の到達目標】

学習内容を、日常生活と関連付けて考えることができる。

身近なものを使って、簡単な実験ができる

実験を取り入れた授業をつくることができる

【評価割合 - 筆記試験《%》】
20
【評価割合 - 実技試験《%》】
0
【評価割合 - レポート《%》】
10
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
30
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

毎回の小テストと、模擬授業

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
40
【テキスト】

なし

【参考図書】

現行の「小学校学習指導要領 理科」 文部科学省

講義内で紹介する