授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
図画工作科教育法 2 前期 2 選択 新實 広記


【授業の目的と概要】

図画工作科における教育目標、育成を目指す資質・能力を理解し、学習指導要領に示された図画工作科の学習内容について背景となる学問領域と関連させて理解を深めるとともに、様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。

【授業の方法】

講義、実技形式で行う。指導案の作成や模擬授業の振り返りなどにおいて、ディスカッションおよびグループワークを取り入れる。

【各回のテーマ】

第1回 学習指導要領における図画工作科の目標及び全体構造について。

第2回 図画工作科における授業設計の方法と理解。

第3回 図画工作科における指導上の留意点について。

第4回 図画工作科の学習評価の方法と理解。

第5回 図画工作科と他教科との教材研究。

第6回 児童の発達段階に即した図画工作科指導の方法。

第7回 図画工作科の用具と指導方法の理解。

第8回 図画工作科教材の効果的な活用方法の理解。

第9回 図画工作科の学習指導案の構成理解と指導案の作成。

第10回 イメージを楽しむ模擬授業の実施とその振り返り。

第11回 素材を楽しむ模擬授業の実施とその振り返り。

第12回 自然を楽しむ模擬授業の実施とその振り返り。

第13回 協働と共感を大切にした模擬授業の実施とその振り返り。

第14回 作品鑑賞活動の方法と実践。

第15回 図画工作科における意義と課題、授業設計の向上

【各回の内容】

第1回 図画工作科教育の歴史を振り返り、教育の目標とその変遷について学び学習指導要領の理解を深める。

第2回 図画工作科の性格と目標、人間の形成にどのような役割があるのかを理解して授業設計の方法を学ぶ。

第3回 図画工作科の学習指導要領の分析を行い、学習展開の留意点、指導上の留意点について理解する。

第4回 図画工作科の学習評価の方法と留意点について、具体例や模擬評価を実際に行い理解を深める。

第5回 図画工作科と他教科との関連について、具体的な事例や指導案を確認し理解する。

第6回 子どもの表現に関わる発達、特徴・特質、心理について理解し、指導上の留意点について学ぶ。

第7回 図画工作科の材料・用具、技法について、実践を通して学び安全の配慮や指導の方法を理解する。

第8回 絵や立体に表す活動、色や形を楽しむ活動などを実際に行い、図画工作科教材の効果的な活用方法を理解する。

第9回 図画工作科の学習指導案の構成を学習指導要領を参考にしながら理解し、模擬授業指導案の作成を行う。

第10回 イメージした事柄を絵や立体に表す模擬授業を実施しグループで反省点、改善点をまとめそれらの意見を共有する。

第11回 素材の違いを楽しむことに重点をおいた模擬授業を実施しグループで反省点、改善点をまとめそれらの意見を共有する。

第12回 自然物や周りの環境を取り入れた模擬授業を実施しグループで反省点、改善点をまとめそれらの意見を共有する。

第13回 協働と共感をテーマにした題材の模擬授業を実施しグループで反省点、改善点をまとめそれらの意見を共有する。

第14回 児童の絵を見ること、児童が絵を見ることの両面から、鑑賞活動を実際に行いその方法を学ぶ。

第15回 図画工作科の授業の目標や意義を振り返りながら授業づくりの留意点をまとめる。

【事前・事後学習】

事前学習として、次回講義テーマに関連するテキストの読解または資料のまとめを、当日までに2時間程度の学習として課す。

事後学習として、講義の終わりに提示した問いや模擬授業指導案の改善のための提案に対して、授業内の資料およびテキスト、振り返りシートを参照して2時間程度で自分なりにまとめることを課す。

【課題に対するフィードバックの方法】

学生のレポートから授業の理解度を確認し、理解が深まっていない箇所は、授業内でさらなる解説を行う。

模擬授業の実施後、授業内で指導案、授業内容改善の意見交換を行い、改善方法の具体例を振り返りシートに示す。

【授業の到達目標】

学習指導要領に示された図画工作科の目標や内容を理解する。【2018教育学部DP(1)】

基礎的な学習指導理論を理解し、具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。【2018教育学部DP(3)】

【評価割合 - 筆記試験《%》】
0
【評価割合 - 実技試験《%》】
0
【評価割合 - レポート《%》】
30
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
40 
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

授業内で実施する模擬授業と指導案作成の課題。

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
30
【テキスト】

樋口一成 著『造形教育の手法 えがく・つくる・みる』萌文書林

【参考図書】

「小学校学習指導要領解説」文部科学省(東洋館出版社)

 授業中に適宜資料を配布する