授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
保育内容(環境) 2 後期 2 選択 梶浦 恭子


【授業の目的と概要】

幼稚園現場における教員経験者から、幼稚園教育要領及び保育所保育指針、要領で示された領域「環境」のねらいと内容及びその取扱いについての指導法を修得する。講義と演習を有機的に取り入れ、保育の基本的な資質・能力を養う。具体的教材や視聴覚教材の利用、意見交換を取り入れる。写真や事例を資料から読み取り、専門的な考え、行動ができる実践力、指導力を養うための基礎的知識を追究して身につける。

【授業の方法】

講義、並びに受講者による課題に対してディスカッション(課題解決の根拠の交流)に取り組む(演習)。

個が行う自筆のまとめ、グループワークのまとめをプレゼンテーションする方法を織り交ぜ、授業展開する。

【各回のテーマ】

第1回 幼稚園教育の基本と領域「環境」

第2回 幼稚園教育要領、保育所保育要領等と領域「環境」

第3回 乳幼児は自然を生活にどう取り入れるか(平和公園) 

第4回 自然物と幼児の遊び

第5回 自然と幼児と保育者 保育者の指導法

第6回 植物・小動物 驚きや発見(予想)と指導法

第7回 領域「環境」の指導計画と展開

第8回 保育の実際(0~3歳児の保育計画)

第9回 保育の実際(4歳児の保育計画)

第10回 保育の実際(5歳児の保育計画)

第11回 海外の幼児教育 教育環境と実践のための教材(教材研究実践へ)とは

第12回 領域「環境」の指導計画案と10の「育てたい姿」・小学校とのつながり

第13回 0~3歳児指導計画発表(視聴覚教材の利用)と意見交流

第14回 4,5歳児指導計画発表(視聴覚教材の利用)意見交流

第15回 まとめ

【各回の内容】

第1回 幼稚園教育の基本(資質・能力、育ってほしい姿)と領域「環境」を理解する

第2回 子どもが環境を認識する経験を理解する(自然、動植物、遊具、数量や図形や文字)

第3回 自然は幼児にとって身近な環境か(遊びを引き出す自然環境・感覚遊びの体感)

第4回 幼児がしたい遊びとは何か(石や木枝葉の遊び)を学生が創造し発表(個・集)

第5回 乳幼児の発達と保育(内容の取扱いを学ぶ)

第6回 動植物の科学的な法則性や発見(環境・空間)の共有化を図る 

第7回 発達に合わせた環境を考え指導計画を練る

第8回 遊びが生まれ運動拡大3歳児の遊び紹介 感覚運動遊び 砂・粘土・木の実

第9回 描くつくる活動 室内環境構成の紹介 フロッタージュ、空き箱製作、粘土遊び 

第10回 仲間遊び、科学的な遊びを好む5歳児 協同的な遊び ルールのある遊び

第11回 レッジョ・エミリアの幼児教育における環境(人的環境と物的環境) 

第12回 指導計画案作成のための教材研究  

第13回 指導計画案作成のための教材研究発表 0~3歳児のための活動の導入や展開紹介

第14回 指導計画案の発表4歳・5歳児 活動の導入や展開紹介

第15回 領域「環境」の学びの整理

【事前・事後学習】

テキスト内容の事例や写真を導入に利用する。事前に、提示されたテキストの事例や大切な文言を読む。辞書やインターネット、幼稚園教育要領等で調べながら大切な内容、気づきを、まとめ、ノート記述を行う(2時間)。

事後は、配布資料を用いて、学んだ内容を書き込み、振り返り、まとめる(2時間)。

【課題に対するフィードバックの方法】

小テストや課題提出レポートは、添削(評価)し授業で紹介をする。提出レポートの質問、疑問は共有し、フィードバックする。ノートは、見やすく読みやすい整理の方法を工夫する(図式化する等)。日時印を必ず押し、授業内容、仲間の意見、配布資料を取り込み、理解を深めているかの参加度検閲を14回授業にて最終ノート確認をする。最終の筆記試験で保育内容「環境」の基本的内容の理解を確認する。

【授業の到達目標】

主体的、協調性を持って教育、保育に携わることができ、仲間と協同学習のできる人間力を体得する【2018DP(2)】

教育基本法や幼稚園教育要領等の目的や内容を理解し知識を身につけ、保育環境を構成し探究し実践するための立案説明ができる【2018教育学部DP(1)】

【評価割合 - 筆記試験《%》】
40
【評価割合 - 実技試験《%》】
0
【評価割合 - レポート《%》】
15
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
15
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

❶提示された頁内容のノート整理を行う。ノート整理をもとにしたグループワーク共同学習参加をする❷プレゼンテーション表現では、内容を紙面にまとめる記述方法、聞き取り方、理解しやすい言語表現か)の3観点評価する。❸小テスト(5~7回程度)による内容の理解度の確認をするための評価をする。

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
30
【テキスト】

領域 環境 事例で学ぶ保育内容 無藤隆 萌文書林

幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保認定こども園教育・保育要領

【参考図書】

月刊誌「かがくのとも」「たくさんのふしぎ」福音館

草花あそび 熊谷清司

ポケット 美育文化協会   

乳幼児の発達と保育~こころとからだを育てるあそびの環境~(医学映像教育センター)

レッジョ・エミリアの幼児教育1 驚くべき学びの世界〔モノとの対話〕