授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
教職実践演習(幼・小) 4 後期 2 選択 今津 孝次郎


【授業の目的と概要】

幼稚園及び小学校教員に求められる知識・技術・態度について、在学中に習得した各内容を総合しながら不足部分を補い、さらに充実させるための課題を見出して、教職生活を円滑に開始できる資質能力を身につける。第一に子どもを理解するための視点と子どもと教員との諸関係について再確認する。第二に教科と保育内容に関わる知識と技術を総合的に検討し直す。第三にグループワークを通じて、社会性や対人関係を向上させる。

【授業の方法】

教職科目担当者が教科担当者と協働してティームティーチングにより指導に当たる。第1回から第15回まで3名が参画する。授業の中心がグループワークであり、プロジェクト法という集団的取り組みや模擬授業を重視しているので、毎回の各活動に3人が手分けして各専門的立場から入念な個別指導を加える。

【各回のテーマ】

第1回 課題の明確化

第2回 プロジェクト法(1)テーマの設定

第3回 プロジェクト法(2)テーマの発表

第4回 子どもの発達段階の検討

第5回 教材研究の諸課題

第6回 指導計画と指導記録の書き方

第7回 模擬授業(1)計画

第8回 模擬授業(2)実施第1回

第9回 摸擬授業(3)実施第2回

第10回 特別支援が必要な子ども

第11回 学校園の安全

第12回 保護者・地域との連携

第13回 プロジェクト法(3)プレゼンテーションの技法

第14回 プロジェクト法(4)残りのグループの協働性

第15回 教師の専門性の検討

【各回の内容】

第1回 教育実習の記録と評価を中心にした学習を振り返りながら、本授業での課題を見出す。

第2回 教科・生徒指導ないし保育に関するテーマをグループごとに話し合う。

第3回 各グループのテーマを発表する。テーマの探究作業はグループごとに実施。

第4回 各グループで討議し、全体で検討し子ども理解の視点と課題を確認する。

第5回 各グループで討議し、全体で検討して教材研究の手法と課題を確認する。

第6回 書き方を各グループで討議し、全体で検討し手法と課題を確認する。

第7回 各グループで内容・方法・評価について討議して全体で課題をまとめる。

第8回 各グループ代表者が模擬授業を行い、主に授業の内容・方法について検討する。

第9回 残りのグループ代表者が模擬授業を行い、主に教師役と子ども役の関係について検討する。

第10回 子どもに関する基礎知識と指導法について習得しつつ、グループで諸事例の検討を行う。

第11回 学校安全の基礎知識と指導法について習得しつつ、グループで諸事例の検討を行う。

第12回 保護者と地域に関する基礎知識と技法について習得しつつ、グループで諸事例の検討を行う。

第13回 グループの成果を発表する際のプレゼンテーション技法について全体で検討する。

第14回 残りのグループが聞く際の協働性の重要性について全体で検討する。

第15回 第2~14回を振り返り、教師の使命や責任を含む資質能力を検討して課題を確認する。

【事前・事後学習】

毎回の授業の最後に一つまたは二つの課題を出し、小レポートにまとめて提出する。その課題解答に関連した事後学習をさらに2時間おこなう。次回のテーマに関するテキストの該当頁を予告し、事前に目を通すことでさらに2時間の事前学習を促す。

【課題に対するフィードバックの方法】

毎回の小レポートについて、次回の冒頭で全体的な傾向と、典型的内容を紹介し、討議の材料にする。

【授業の到達目標】

履修カルテを見直しながら、教育実習の成果を踏まえ、授業で学んだことも総合しながら、幼稚園や小学校の教育への関わり方を改めて振り返って考察することができる。

4年間の教職課程の全プロセスで習得した内容について、理論と実践の観点から省察をおこなうことができる。

グループワークを繰り返しながら、協働でプロジェクトを遂行する姿勢をさらに培うこおtができる。

【2019教育学部DP(1)(2)(3)】

【評価割合 - 筆記試験《%》】
【評価割合 - 実技試験《%》】
【評価割合 - レポート《%》】
期末最終レポート60
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
質問や意見、感想の発言など10
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

毎回の課題に関する小レポート

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
30
【テキスト】

特に使用しない。

【参考図書】

各自必要に応じてこれまで使用した各種のテキストや参考書、参考資料に当たる。

参考書はそのつど紹介し、参考資料は必要に応じて適宜配布する。