授業科目名 | 配当年次 | 開講期間 | 所要単位 | 必修・選択 | 担当者名 |
---|---|---|---|---|---|
音楽I | 1 | 前期 | 1 | 必修 | 矢内 淑子 |
【授業の目的と概要】 |
---|
音楽学習におけるピアノ演奏は、音楽を感得する方法として有効的な手段である。単に作品の音楽性を学習・感得するだけでなく、子どもに音楽を指導する際、音楽的な指針・方法を与えてくれる。特に、保育の際、弾き歌いをしたり、リズム表現をしたり、子どもの歌を聴かせたりすることは保育上きわめて重要である。そこで、本演習では、楽典も取り入れながら、子どものための音楽活動を支える基礎技能としてのピアノ技術を学習する。初心者はバイエル教則本修了程度、経験者は様々な音楽作品を通して音楽性を高める。同時に、どうしたら自分の力でピアノ演奏技術を高めていけるか道筋を示すことにある。 |
【授業の方法】 |
演習形式で授業を行う。 クラス内発表では、グループワーク形式で行う。互いの演奏で気づいた内容について話し合うことで、ピアノ演奏表現の本質の理解につなげる。 |
【各回のテーマ】 |
第1回 オリエンテーション、進度調査 第2回 個人レッスン課題:バイエル44番 第3回 個人レッスン課題:バイエル8分音符の練習曲 第4回 個人レッスン課題:バイエル45番 第5回 個人レッスン課題:バイエル46番 第6回 個人レッスン課題:バイエル47番 第7回 個人レッスン課題:バイエル48番 第8回 個人レッスン課題:クラス内発表 第9回 個人レッスン課題:バイエル49番 第10回 個人レッスン課題:バイエル50番 第11回 個人レッスン課題:バイエル51番 第12回 個人レッスン課題:バイエル52番 第13回 個人レッスン課題:バイエル55番 第14回 個人レッスン課題:バイエル58番・59番 第15回 個人レッスン課題:クラス内発表会・まとめ |
【各回の内容】 |
第1回 注意事項(受講ルール,教室,電子楽器の使い方)と15回の講義の概要を説明する。楽譜と演奏の基本を学習する。個々の進度に合わせて練習曲を設定する。 第2回 初心者はバイエル44番から始める。正確な拍を習得する。経験者は進度に合わせて選曲する。ピアノ演奏に必要な楽譜の基礎について学ぶ。 第3回 バイエル8分音符の練習曲を選曲し、正確な拍を習得する。経験者は進度に合わせて選曲する。 第4回 バイエル45番を選曲し、両手交互の鵜がおきに慣れ、運指を習得する。経験者は進度に合わせて選曲する。 第5回 バイエル46番を選曲し、コードの基本を理解する。経験者は進度に合わせて選曲する。 第6回 バイエル47番を選曲し、バスの動きと役割を理解する。経験者は進度に合わせて選曲する。 第7回 バイエル48番を選曲し、付点のリズムを楽典と演奏から理解する。経験者は進度状に合わせて選曲する。7回までの内容を総括する。 第8回 クラス内発表を行う。互いの演奏でお気づいた内容について話し合うことで、ピアノ演奏表現理解につなげると同時に自己課題を明確にする。 第9回 バイエル49番を選曲し、3拍子からくる音楽の流れを感じ取る。経験者は進度に合わせて選曲する。 第10回 バイエル50番を選曲し、右手の滑らかな運指とレガート奏法を練習する。経験者は進度に合わせて選択する。 第11回 バイエル51番番を選曲し、バスの音の動きからフレーズの理解をする。経験者は進度に合わせて選曲する。 第12回 バイエル52番を選曲し、8分の6拍子の音楽の流れを理解する。経験者は進度に合わせて選曲し、コードネームの基本を学び、読めるようにする。 第13回 バイエル55番を選曲し、アルベルティ・バスの伴奏形を習うとともに、ヘ音記号の読譜に慣れる。経験者は進度に合わせて選曲する。 第14回 バイエル58番或いは59番を選曲し、コードとアルベルティ・バスの関係を理解する。基本コードで伴奏ができるようにする。経験者は進度に合わせて選曲する。 第15回 試験を想定して、学習成果をクラス内で発表する。第14回までの内容を整理し総括する。 |
【事前・事後学習】 |
第1回目の授業に、経験者で楽譜を持っている学生は楽譜を持ってくる。初心者や現在楽譜を持っていない学生は、楽譜を持ってこなくてよい。 予習・復習がきわめて重要である。特に、毎回の授業課題を踏まえて練習を重ね、授業に臨む。自分が弾いている曲の模範演奏を聴くと参考になる。 |
【課題に対するフィードバックの方法】 |
提出された課題(楽典)は添削の上返却して、まとめて翌週フィードバックし、全体で共有する機会を持つ。 クラス内発表(ピアノ演奏)は、その時間に全体で課題を共有し表現理解につなげる。 |
【授業の到達目標】 |
初心者はバイエル教則本修了程度、経験者はさまざまな音楽作品を通して音楽性を高めることができる。 保育士・幼稚園教諭・小学校教員として必要な基礎的な音楽的能力を高めることができる。 |
【評価割合 - 筆記試験《%》】 |
なし |
【評価割合 - 実技試験《%》】 |
50 |
【評価割合 - レポート《%》】 |
なし |
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】 |
10 |
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】 |
なし |
【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】 |
40 |
【テキスト】 |
『標準バイエル教則本』全音楽譜出版(初心者) 学習進度に合わせた教材を選択する(経験者) 小林美実『こどものうた200』チャイルド社 |
【参考図書】 |
必要に応じて、ピアノ演奏に関する楽譜・図書を紹介する。 必要に応じて、資料を配布する。 |