授業科目名 | 配当年次 | 開講期間 | 所要単位 | 必修・選択 | 担当者名 |
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小学校情報活用教育 | 1 | 後期 | 2 | 選択 | 坂本 將暢 |
【授業の目的と概要】 |
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情報を分かりやすく伝えられる文章を書く力、ICTを効果的に活用して、わかりやすい授業、協働的な学びができる授業を設計するために必要となる知識と技能の習得を目標とする。具体的には、デジタル教科書やタブレットPC、デジタル教材等のICTを活用した授業方法、協働的な学習を行う授業の設計方法の講義と演習を行う。さらに、児童が情報端末を安全に利用するために必要な情報モラル教育の指導案の作成演習も行う。 |
【授業の方法】 |
授業の3分の1は、教育の情報化に関する国の施策やプログラミング教育の概要を講義形式(受講者とやり取りを含む)で進める。次の3分の1は、受講者の分析作業を中心に授業を進める。ただし、定期的にグループワークを取り入れながら、受講者同士の意見交換を重視する。残りの3分の1では、個人作業を行った後、全体で共有する授業形態を取り、相互評価をしたり、討論をしたりして進める。 |
【各回のテーマ】 |
第1回 情報教育の目標 第2回 教育の情報化に関する国の施策 第3回 各種事業で行われた実践事例の紹介 第4回 プログラミング教育の概要 第5回 プログラミング教育の実際 第6回 ICTを活用した授業実践と分析(算数) 第7回 ICTを活用した授業実践と分析(社会) 第8回 ICTを活用した授業実践と分析(総合) 第9回 ICTを活用した授業の要点整理 第10回 ICTを活用した授業の構想 第11回 ICTを活用した授業の指導案作成 第12回 デジタル教材の作成 第13回 模擬授業と相互評価(グループ1) 第14回 模擬授業と相互評価(グループ2) 第15回 教育の情報化に関するグループ討議 |
【各回の内容】 |
第1回 文部科学省が定義している情報教育の目標について解説する。 第2回 教育の情報化に関する国の施策を解説する。 第3回 フューチャースクール事業・学びのイノベーション事業実証校で行われた実践事例を紹介し、ICTの有効な活用方法について検討する。 第4回 2020年からの必修化が目指されているプログラミング教育について解説する。 第5回 プログラミング教育で使用されるであろうソフトウェアを使って、教材等を作成する。 第6回 ICTを活用した授業映像(小3算数)を視聴し、ICTが授業にどのような影響を与えているかを検討する。 第7回 ICTを活用した授業映像(小5社会)を視聴し、ICTが授業にどのような影響を与えているかを検討する。 第8回 ICTを活用した授業映像(小6総合)を視聴し、ICTが授業にどのような影響を与えているかを検討する。 第9回 視聴および分析にもとづいて、ICTを授業で用いる際の留意点や影響を整理する。 第10回 実際に教師になったことを想定して、ICTを活用した授業を考える。 第11回 実際に教師になったことを想定して、ICTを活用した授業の指導案を作成する。 第12回 実際に教師になったことを想定して、ICTを活用した授業で用いるデジタル教材を作成する。 第13回 作成した指導案とデジタル教材を使って模擬授業をする(グループ1)。 第14回 作成した指導案とデジタル教材を使って模擬授業をする(グループ2)。 第15回 情報モラル教育やプログラミング教育の意味をグループで討議する。 |
【事前・事後学習】 |
(1)WordやGoogleドキュメントなどのワープロ・ソフトで文字を書いたり、表を作成したり、図を挿入したりできるようにしておく。 (2)PowerPointやGoogle スライドなどのプレゼンテーション・ソフトで文字を書いたり、図形を描画したりできるようにしておく。 (3)Scratch(https://scratch.mit.edu/)がどのようなツールか確認しておく。 (4)プログラミン(http://www.mext.go.jp/programin/)がどのようなツールか確認しておく。 (5)参考図書『ルビィのぼうけん』(リンダ・リウカス、翔泳社)を読んで、プログラミングの基本を学んでおく。 |
【課題に対するフィードバックの方法】 |
授業内で課す各レポート・宿題については、採点後の授業内で解説をして、受講者に返却をする。本授業の最後に取り組む指導案作成では、指導案の添削を行い、共通する事項については受講者全員で共有できるように授業内で補足説明をする。また、模擬授業に対しては、児童・生徒役のほかの受講者と授業者からのコメントでフィードバックする。 |
【授業の到達目標】 |
情報モラル教育やプログラミング教育の意味を、深く考えることができる。 情報機器を授業に取り入れる意味を考える。 自分の意見を相手に分かりやすく伝えることができる。 自身の経験や価値観にもとづいて、授業を構想することができる。 ICTを活用した授業を構想し、指導案とデジタル教材を作成できる。 |
【評価割合 - 筆記試験《%》】 |
0 |
【評価割合 - 実技試験《%》】 |
20 |
【評価割合 - レポート《%》】 |
30 |
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】 |
20 |
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】 |
5回目に教材研究、6回目から8回目までの授業分析結果、11回目に指導案の作成の出来具合、12回目のデジタル教材の作成の出来具合、15回目のレポートの内容を評価対象とする。 |
【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】 |
30 |
【テキスト】 |
小学校学習指導要領総則解説編 |
【参考図書】 |
教育の情報化の推進(文部科学省)http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/index.htm 現行学習指導要領(文部科学省)http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm リンダ・リウカス(作)・鳥井雪(訳)、ルビィのぼうけん、翔泳社 Scratch(MIT)https://scratch.mit.edu/ プログラミン(文部科学省)http://www.mext.go.jp/programin/ |