授業科目名 | 配当年次 | 開講期間 | 所要単位 | 必修・選択 | 担当者名 |
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ジェンダー論 | 3 | 前期 | 2 | 選択 | 中島 美幸 |
【授業の目的と概要】 |
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社会は男と女に異なる役割を期待し、その中で当の男女もそれが当たり前と思い込んでいたりする。このような、社会が作った男女の性別をジェンダーと言う。ジェンダーを作り出し、再生産している社会と文化の構造を明らかにするとともに、ジェンダーの呪縛から、男女ともいかにして自己解放を図るかを考え、差別のない社会の実現を模索することを内容とする。男女に関する従来の思い込みから自由になれるよう、新しい情報に接し、自己決定できるための知識の獲得を目標とする。以上の内容を講義形式で行う。 |
【授業の方法】 |
講義形式 |
【各回のテーマ】 |
第1回 講義概要説明/多様性とエンパワメント 第2回 作られる「女らしさ」「男らしさ」 第3回 暴力の根絶 第4回 「男らしさ」からの解放 第5回 50年後の日本を見据えて 第6回 男女をめぐる国際比較 第7回 男女ともに働きやすい社会に 第8回 恋愛・結婚とジェンダー 第9回 リプロダクティブ・ヘルス/ライツ 第10回 母になる、父になる、ということ 第11回 日本の現在 第12回 性別分業の起源と歴史①世界 第13回 性別分業の起源と歴史②日本 第14回 女性解放運動の歴史 第15回 平等な社会を求めて~世界と日本の今 |
【各回の内容】 |
第1回 全15回の講義の概要説明。「多様性」「エンパワメント」が意味することを理解する。 第2回 ジェンダー再生産の場としての家庭・社会・学校問題を考える。 第3回 DVやセクハラなどの暴力問題を考える。 第4回 性差別社会においては男性も男女平等の恵みを受けていないのであり、いかにしたら男性が「自分らしく」生きられるかを考える。 第5回 50年後の日本の推計から、大きく変貌せざるを得ない日本における男女のありかたを考える。 第6回 国際社会における日本の男女平等の現状を確認する。 第7回 男女ともに、仕事と生活の調和のとれた働き方を探る。 第8回 ロマンチックラブイデオロギーの陥穽や、結婚や家族をめぐる制度・慣習を考える。 第9回 女性の「性」の歴史と、性と生殖に関する自己決定について学ぶ。 第10回 子育ては女性の役割との決めつけを解消し、「イクメン」「イクボス」との呼称が示すような男性の育児参加を展望する。 第11回 改めて、現在の日本に残る男女をめぐる課題を検証する。 第12回 人類において性差別がいかにして発生したかを確認する。 第13回 日本において性差別がいかにして定着していったかを検証する。 第14回 差別解消に向けた国内外の長い戦いの歴史を知る。 第15回 リアルタイムの新しい動向を確認する。 |
【事前・事後学習】 |
事前学習としては、新聞やテレビニュースなどで、男女に関する社会の新しい動きに注意しておくこと。事後学習としては、学んだ各回のテーマについて、配布資料を参照しながら、1時間程度さらに詳しく調べる。 |
【課題に対するフィードバックの方法】 |
筆記試験は、解説とコメントを提示します。 |
【授業の到達目標】 |
ジェンダーセンシティブな視点で多様性を理解することができる。【2019全学共通DP(1)】 自己決定する能力を高め、将来のライフデザインをより明確に描くことができる。【2019全学共通DP(2)】 社会に対して主体的に働きかけることができる。【2019全学共通DP(3)】 |
【評価割合 - 筆記試験《%》】 |
80% |
【評価割合 - 実技試験《%》】 |
0% |
【評価割合 - レポート《%》】 |
0% |
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】 |
20% |
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】 |
なし |
【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】 |
0% |
【テキスト】 |
なし |
【参考図書】 |
授業時に紹介する |