授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
社会心理学実験実習 3 後期 1 選択 橘 廣


【授業の目的と概要】

社会心理学に関するさまざまな実験や調査を体験し、実験の方法、手続き、結果の集計方法や考察の仕方など、レポートのまとめ方を学ぶことを目的とする。受講者は各自実験者として実験を行うだけではなく、実験参加者にもなる。また、毎回の授業で各自レポートの提出を行う。

【授業の方法】

実習形式で授業を行う。

グループワークやディスカッションを取り入れ、実験・調査結果についてプレゼンテーションを行う。

【各回のテーマ】

第1回 オリエンテーション

第2回 社会心理学の概要、レポートの書き方

第3回 パーソナルスペース(1) 概要解説、「問題と目的」

第4回 パーソナルスペース(2) 実験、「方法」

第5回 パーソナルスペース(3) 集計・分析、「結果と考察」

第6回 囚人のジレンマ(1) 概要解説、「問題と目的」

第7回 囚人のジレンマ(2) 実験、「方法」

第8回 囚人のジレンマ(3) 集計・分析、「結果と考察」

第9回 コミュニケーションの変容(1) 概要解説、「問題と目的」

第10回 コミュニケーションの変容(2) 実験、「方法」

第11回 コミュニケーションの変容(3) 集計・分析、「結果と考察」

第12回 宣伝・広告(1) 概要解説、実験計画

第13回 宣伝・広告(2) 実験、集計・分析、レポート作成

第14回 グループでの実験

第15回 この実習のまとめ

【各回の内容】

第1回 この授業を受講する上で重要となる事項や留意点を説明する。また成績評価や授業計画などをオリエンテーションする。

第2回 心理学における社会心理学の位置づけ、基礎知識を確認する。レポートの書き方を学術論文を通して解説する。

第3回 パーソナルスペースの実験の背景や実験方法を解説し、レポートの「問題と目的」部分を書けるようにする。

第4回 パーソナルスペースに関する実験を行う。また、レポートの「方法」部分を書けるようにする。

第5回 パーソナルスペースのデータを基に、集計および分析を行う。レポートの「結果」と「考察」部分を書けるようにする。

第6回 囚人のジレンマの実験の背景や実験方法を解説し、レポートの「問題と目的」部分を書けるようにする。

第7回 囚人のジレンマに関する実験を行う。また、レポートの「方法」部分を書けるようにする。

第8回 囚人のジレンマのデータを基に、集計および分析を行う。レポートの「結果」と「考察」部分を書けるようにする。

第9回 コミュニケーションの変容の実験の背景や実験方法を解説し、レポートの「問題と目的」部分を書けるようにする。

第10回 コミュニケーションの変容に関する実験を行う。また、レポートの「方法」部分を書けるようにする。

第11回 コミュニケーションの変容のデータを基に、集計および分析を行う。レポートの「結果」と「考察」部分を書けるようにする。

第12回 宣伝・広告に関する研究を解説する。効果的な宣伝・広告に関する実験計画を立てる。

第13回 効果的な宣伝・広告に関する実験を実施し、データの集計・分析、レポート作成を行う。

第14回 これまで行ってきた実験を参考に、個人あるいはグループで工夫した実験を行う。

第15回 この実習のまとめを行い、レポートを作成し提出する。

【事前・事後学習】

事前学習として、各実験で扱うキーワードについて調べてくる。実験前には、レポートの「問題と目的」部分は書き上げておく。さらに、実験後はデータの解釈を行う上で重要となる論文を調べる。特に実験後の検索はレポートの「考察」部分で重要な作業となる。これらのことを踏まえ、配布された資料や参考図書などを基に、毎授業前までに2時間程度の学習をする。

事後学習として、授業の終わりに提示した課題について2時間程度の学習をする。

【課題に対するフィードバックの方法】

課題レポートは、まとめて翌週フィードバックし、全体で共有する。

【授業の到達目標】

問題意識を持った社会心理学的テーマで実験・調査を実施し、得られたデータから問題の解決策を探求できる。【2017人間健康学部DP(2)】

主体性をもって多様な人々と協働して学び、知識とスキルを基に地域貢献につながる研究ができる【2017人間健康学部DP(3)】

【評価割合 - 筆記試験《%》】
0
【評価割合 - 実技試験《%》】
0
【評価割合 - レポート《%》】
60
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
10
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

毎回授業時の提出物

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
30
【テキスト】

適時資料を配布する。

【参考図書】

小河妙子他編『心理学実験を学ぼう』金剛出版

池田謙一他著『社会心理学』有斐閣