授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
総合演習I 2 前期 2 必修 肥田 幸子


【授業の目的と概要】

 総合演習Ⅰ,Ⅱを通じて“対人関係力を上げる”ことを目的とする。どのような環境にあっても高いコミュニケーション力で仲間とつながり、自分を見失わない力を身につけることは重要である。

 総合演習Ⅰでは、自己理解、他者理解を深めるためのワークを中心として進める。自分を見つめ直し、人間の多様性を理解することを目的とする。

【授業の方法】

 演習方式で授業を行う。

 構成的グループエンカウンター、ピアヘルピング、心理劇、Tグループ等の手法を使いながら、2人から5人程度のグループワークを実施し、最後にシェアリングを行う。

【各回のテーマ】

第1回 ガイダンス お互いを知り合う

第2回 グループで課題を達成させる(1)自分の持っている情報を伝える

第3回 グループで課題を達成させる(2)グループ維持機能

第4回 グループで課題を達成させる(3)グループ内で誰がどのような働きをしたか

第5回 グループコンセンサス(1)グループプロセスに気づく

第6回 グループコンセンサス(2)価値観について考える

第7回 グループコンセンサス(3)自分の決定を変える

第8回 話すこと、聞くこと

第9回 ロールプレイング 割り当てられた立場になる

第10回 アサーショントレーニング(1)自分の主張のパターンを知る

第11回 アサーショントレーニング(2)伝え方の工夫をする

第12回 サイコドラマ

第13回 物語の続きを作る

第14回 フィールドワーク

第15回 まどめ

【各回の内容】

第1回 講義の概要、事前事後学習、受講の注意  ワーク「偏愛マップ」を行い、メンバー紹介を行う。

第2回 グループで課題を達成するワーク。ねらいは情報のやりとりの重要性に気づき、協力の大切さについて考える。

第3回 ワークを実施しながら、グループ維持機能(課題達成機能、集団維持機能、活力形成機能)について考える

第4回 ワークを行うなかで、例えば、全員が発言できるように気を配った、司会進行をした、みんなの思いつかない意見を言った等に気がつく。

第5回 グループコンセンサスをテーマとしたワークを行う。自分の意見がきちんと言えたか、他者の意見を聞くことができたかについて考える

第6回 グループコンセンサスをテーマとしたワークを行う。ねらいは自分の価値観や価値の基準がどのようなものであるかに気づく、他のメンバーの意見に視野を広げる。

第7回 グループコンセンサスをテーマとしたワークを行う。グループの最終意見に自分の意見を変化させていったのはどのような課程があったか。

第8回 ワークをしながら、相手に分かるように伝えられているか、相手の話をきちんと聞けているかを考える。

第9回 仮想の立場で役を行うことによって、他者理解、自己理解を深める。

第10回 主張の仕方にパターンがあることを知り、自分の主張のパターンを知る。主張のワークを行う。

第11回 段階的な伝え方の手法を知る。自分主語のメッセージに変えてみるワークを行う。

第12回 心理劇「マジックショップ」を行う。ねらいは自分の中にある資源を探す、それを失ったときにどうなるかを考える。

第13回 よく知られている童話の後半をそれぞれが作り直す。展開された物語の違いで、他者との違いを理解する。

第14回 学外において、体験学習を行う。

第15回 総合演習1のまとめと振り返り。

【事前・事後学習】

  いくつかのテーマが毎回の授業に配置されている。各テーマに関する参考書、資料等が事前に提示されるので予習をしてくること。

 事後学習は授業内でテーマが提示されるので、それをまとめること。

 事前学習は3時間、事後学習は1時間程度が望ましい。

【課題に対するフィードバックの方法】

毎回、講義後に小レポート(小テスト)が実施されるが、それらは採点され次回の授業の冒頭で全体に講評する。優良なレポートは紹介し、詳細な検討を加える。これらの時間は前回の復習と当日授業の導入として使われる。

【授業の到達目標】

グループワークの意味と効果を理解することができる。(2018年度全学共通DP.1)

課題達成のグループワークを行い、自己理解と他者理解を深める。(2018年度全学共通DP.3)

グループコンセンサスのワークを行い、グループ内の意見調整やまとめ。(2018年度全学共通DP.3)

アサーションのグループワークを行い、自己主張や他者受容をすることができるようになる。(2018年度全学共通DP.3)

心理劇のドラマの中で自分の価値観を再確認することができる。(2018年度全学共通DP.3)

【評価割合 - 筆記試験《%》】
0
【評価割合 - 実技試験《%》】
0
【評価割合 - レポート《%》】
0
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
100
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

なし

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
0
【テキスト】

テキストは使用せず、講義内容に応じて資料を配付する。

【参考図書】

大谷真弓他著、授業で使える心理学ワークブック、北樹社