授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
福祉心理学 3 前期 2 選択 髙柳 伸哉


【授業の目的と概要】

近年では専門家による治療・支援だけでなく、地域における理解と支援が福祉領域にも求められている。本講義では福祉の担う社会的な役割と、人間の生涯に渡る福祉・心理的支援の可能性について理解し、今後求められる支援の方向性について考察することを目的とする。

【授業の方法】

講義形式で行う。適宜授業内で考察問題を提示し、受動的な学修だけでなく学生自身の能動的な学修の機会を作る。また、福祉における社会的な課題や対象者への支援に関して小グループでのディスカッションを行う。

【各回のテーマ】

第1回 オリエンテーション 福祉心理学とは

第2回 生涯発達と福祉心理学

第3回 障害の分類と定義に基づいた支援

第4回 障害における心理的支援

第5回 子どもにおける福祉

第6回 大人における福祉

第7回 高齢者における福祉

第8回 発達障害

第9回 偏見と差別I

第10回 偏見と差別II

第11回 犯罪と非行

第12回 認知症

第13回 認知症の支援

第14回 総合的理解と心理的支援

第15回 まとめ

【各回の内容】

第1回 本講義の進め方と福祉心理学の概要について学ぶ。

第2回 人間の生涯発達と関連する福祉について学ぶ。

第3回 国際生活機能分類(ICF)のモデルを基に、障害のある人への支援方策について学ぶ。

第4回 障害に関連した心理的問題と支援方策について学ぶ。

第5回 子どもの生活における福祉について概要を学ぶ。

第6回 大人の生活における福祉について概要を学ぶ。

第7回 高齢者の生活における福祉について概要を学ぶ。

第8回 神経発達障害について、幼少期から生涯に渡る影響について学ぶ。

第9回 社会における偏見と差別について学ぶ。

第10回 偏見と差別が生じうる要因や改善の方策について学ぶ。

第11回 犯罪と非行などに関連する障害や、支援の必要性について学ぶ。

第12回 認知症の概要や取り組みについて学ぶ。

第13回 認知症の患者や家族への支援について学ぶ。

第14回 対象者や家族、周囲の環境を含めた福祉における理解と心理的支援について学ぶ。

第15回 講義のまとめと振り返りを行う。

【事前・事後学習】

授業前に各テーマに関して調べてくる。(2時間)

授業後は、生活での出来事やニュースなどにおいて授業内容に関連したことを意識し、振り返る機会とする。(2時間)

【課題に対するフィードバックの方法】

提出されたミニレポートは、採点の上で返却する。ミニレポートに記載された質問は、まとめて次回授業時に匿名にて全体に提示し、共有する機会を持つ。

【授業の到達目標】

個人の生活と社会における障害や、福祉が担う役割、心理的な支援について説明することができる。【2017人間健康学部DP(2)】

それぞれの発達特性や価値観・文化の多様性をふまえ、多様な人々と共生ができる地域づくりを考えることができる。【2017人間健康学部DP(3)】

【評価割合 - 筆記試験《%》】
60
【評価割合 - 実技試験《%》】
0
【評価割合 - レポート《%》】
0
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
40
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

なし

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
0
【テキスト】

必要に応じて資料を配布する。

【参考図書】

授業内で適宜紹介する。