授業科目名 | 配当年次 | 開講期間 | 所要単位 | 必修・選択 | 担当者名 |
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環境保健論 | 3 | 前期 | 2 | 選択必修 | 渡辺 弥生 |
【授業の目的と概要】 |
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自然環境や社会環境が大きく変動している今、人間の健康が環境にどのように影響されているか、健康に生きるための自然環境・人為的環境の観点から環境問題を考えることが大切である。「環境保健論」は、疾病予防・健康増進のための施策が果たしてきた役割を知るとともに、身近な生活環境により引き起こされる健康障害や各種の保健活動活動について理解し、人体と環境、生活環境の保全、地域保健活動などについて学ぶことを目的とする。ここでは教員の看護専門職としての実務経験を活かし、よりリアルな症例を示す。地球規模の環境からより身近な環境を考え、母子保健、学校保健、産業保健の内容を展開する。以上の内容を講義形式で行う。 |
【授業の方法】 |
講義 ディスッカション |
【各回のテーマ】 |
第1回 ガイダンス 第2回 我が国の公衆衛生 第3回 人体と環境 第4回 物理環境と環境1 第5回 物理環境と環境2 第6回 環境問題と健康 第7回 地球規模での環境問題と健康 第8回 世界の保健活動 第9回 感染症とその予防 第10回 地域社会における健康管理活動 第11回 母子の健康管理活動(母子保健) 第12回 学校における保健活動 第13回 職場における健康管理活動(産業保健) 第14回 職場における健康管理活動(労働衛生教育) 第15回 高齢者の健康管理活動、全体のまとめ |
【各回の内容】 |
第1回 全体のガイダンス、授業に対する関心と希望を確認する。 第2回 公衆衛生のあゆみ、公衆衛生の領域と活動について学ぶ。 第3回 人間を取り巻く環境要因、環境に対する適応について学ぶ。 第4回 気象、季節と生体、安全な空気(大気)について学ぶ。 第5回 安全な水、上下水道、騒音、悪臭、など人体への影響について学ぶ。 第6回 環境破壊の原因、大気、水質汚染の人体への影響、わが国の公害について学ぶ。 第7回 地球規模での環境問題、新しい環境問題、国際的な取り組みについて学ぶ。 第8回 WHOの保健活動、人口政策と健康問題、国際的な取り組みについて学ぶ。 第9回 感染症の動向、再興感染症(結核)について学ぶ。 第10回 地域保険の考え方、活動の拠点(保健所、市町村保健センター)について学ぶ。 第11回 母子保健の概要、母子保健法、主な保険事業について学ぶ。 第12回 子どもに多い病気、学校保健安全法、主な学校の保健事業について学ぶ。 第13回 産業保健の目的と現状、労働災害、労働衛生管理について学ぶ・ 第14回 労働衛生教育、対象別の健康管理、産業保健の動向と今後の課題について学ぶ。 第15回 高齢者の健康、各回の授業内容の復習をする。 |
【事前・事後学習】 |
①授業の理解を深めるためにシラバスに関わる内容を事前に確認し、専門用語を調べておく。 ②新聞やテレビなどで報道されている健康関連の記事や各種の保健医療活動について興味・関心をもってもつ 事前学習を2時間程度行う。 ③本授業の振り返りとして課題小レポートを400字以内にまとめ、次回までに提出する場合がある。事後2時間の学習を行う。 |
【課題に対するフィードバックの方法】 |
提出されたレポートは添削、採点後返却する。 課題レポートは、全体で共有する機会を持つ。 |
【授業の到達目標】 |
人類が置かれている環境問題を述べることができる。【人間健康2017DP(1)】 健康の側面から環境について重要性を説明できる。【人間健康2017DP(1)】 環境から影響を受ける疾病について説明できる。【人間健康2017DP(1)】 環境保全のための各ライフサイクルにおける対策について説明できる。【人間健康2017DP(2)】 自己で行える環境対策への取り組みについて意見が述べられる。【人間健康2017DP(3)】 |
【評価割合 - 筆記試験《%》】 |
60 |
【評価割合 - 実技試験《%》】 |
0 |
【評価割合 - レポート《%》】 |
30 |
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】 |
10 |
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】 |
なし |
【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】 |
0 |
【テキスト】 |
日本成人予防協会「健康管理士」一般指導員テキスト5*健康管理士希望者 資料を適宜配布 |
【参考図書】 |
厚生統計協会編 国民衛生の動向 |