授業科目名 | 配当年次 | 開講期間 | 所要単位 | 必修・選択 | 担当者名 |
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社会保障論 | 3 | 前期 | 2 | 選択必修 | 丸岡 利則 |
【授業の目的と概要】 |
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社会保障は、社会問題や生活問題と切り離せない。そして社会問題は、生活問題の解決策として機能する。したがって社会問題を生活問題として考察するためには、学生自身の問題意識が欠かせない。問題意識なしには単に社会保障の制度や政策のコンテンツの把握に過ぎないだろう。以上の観点から本講義の目的は、社会保障を「生活」から見つめ、社会問題との関連性や学生の問題意識との関連とが結びつくように、幅広い考え方と視野を身につけ、現代における社会保障の意義を国際比較も含めて深めていくことに重点がある。 |
【授業の方法】 |
講義形式で授業を行う。授業の内容に応じて、ディスカッションおよびグループワークを取り入れる。 |
【各回のテーマ】 |
第1回 現代社会と社会保障 第2回 社会保障と生活問題 第3回 社会保障の歴史 第4回 社会保障の構造 第5回 社会保障の財源と費用 第6回 年金保険制度 第7回 医療保険制度 第8回 介護保険制度 第9回 労働保険制度 第10回 生活と社会 第11回 生活問題と社会福祉 第12回 生活問題と福祉の制度政策 第13回 社会保障と民間保険 第14回 社会保障の国際比較 第15回 社会保障と生活の課題 |
【各回の内容】 |
第1回 現代社会における社会保障と関連づけられる社会問題を分析的に考察する 第2回 生活者の問題としての暮らしのなかの社会保障を具体的に提示して考える 第3回 欧米の社会保障の歴史を中心にした歴史の発展過程と負担率などの国際比較を学ぶ 第4回 社会保障の学術的な全体像を探り、その構造(しくみ)と機能(はたらき)を学ぶ 第5回 社会保障の全体の費用の規模、部門別の内訳などの財源と費用を学ぶ 第6回 公的年金制度の制度体系、各制度の給付の概要と負担の基本的な仕組みを学ぶ 第7回 医療保険制度の沿革と概要、健康保険制度などの概要、国民医療費などの問題を学ぶ 第8回 介護保険制度創設の経緯と制度の概要を中心に制度の詳しい仕組みを学ぶ 第9回 労働者のための労働者災害補償保険(労災保険)と雇用保険制度の概要を学ぶ 第10回 ライフサイクルからみた生活と社会保障制度を対応させ、解決策である社会保障を学ぶ 第11回 生活問題のニーズを社会保障などの社会資源を組み合わせて解決する社会福祉を学ぶ 第12回 生活問題と社会福祉の制度政策(児童、高齢、障害、母子、生活保護など)の概要を学ぶ 第13回 社会保障と民間保険のそれぞれの役割と機能、特徴および現状と課題を学ぶ 第14回 社会保障の国際的な政策連携を中心に、国際社会における医療や福祉を学ぶ 第15回 社会保障が当面する課題、その背景を理解し、社会保障のこれからの整備の方向を探る |
【事前・事後学習】 |
1.新聞記事などで社会保障問題を理解しておくこと(2時間) 2.新聞やニュースで社会保障(年金や雇用)について問題意識を高めること(2時間) |
【課題に対するフィードバックの方法】 |
レポートは、添削・採点の上返却する。また筆記試験は、解説とともに回答例を提示する。 |
【授業の到達目標】 |
社会保障に関する制度や政策の概要の把握【2019人間健康学部DP(1)】 社会保障と生活問題の関連性の理解【2019人間健康学部DP(1)】 |
【評価割合 - 筆記試験《%》】 |
50 |
【評価割合 - 実技試験《%》】 |
0 |
【評価割合 - レポート《%》】 |
40 |
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】 |
10 |
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】 |
なし |
【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】 |
0 |
【テキスト】 |
使用しない |
【参考図書】 |
椋野美智子・田中耕太郎『はじめての社会保障』有斐閣アルマ2001年 岡沢憲芙・宮本太郎『比較福祉国家論』法律文化社、1997年 |