授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
健康管理論 3 前期 2 選択必修 尚 爾華


【授業の目的と概要】

健康な生活習慣を確立することにより、「健康増進・発病予防」という一次予防の考え方を重視されている。本講義では代表的な病気の基礎知識を学び、生活習慣の中での予防方法について学習し、心身の健康管理に必要な知識を取得を目指す。

【授業の方法】

講義形式で行う。授業内容に応じてグループワークとプレゼンテーションを実施する。

【各回のテーマ】

第1回 ガイダンス。健康管理と生活習慣病について

第2回 アレルギー疾患について

第3回 生活習慣病についての基礎知識と予防方法①メタボリックシンドローム・糖尿病・脂質異常症

第4回 生活習慣病についての基礎知識と予防方法②高血圧・動脈硬化・心疾患・脳血管疾患

第5回 生活習慣病についての基礎知識と予防方法③ガン

第6回 生活習慣病についての基礎知識と予防方法④高尿酸血症、骨粗鬆症

第7回 運動と健康管理①中間テストを行う

第8回 運動と健康管理②

第9回 食事と健康管理①

第10回 食事と健康管理②

第11回 歯の健康について

第12回 メンタルヘルス、ストレスについて

第13回 ストレスがもたらす病、年代におけるこころの病気。ストレス解消法、心身医学とは

第14回 期末プレゼンテーションを行う。相互評価を行う。

第15回 まとめ。練習問題と解説

【各回の内容】

第1回 健康管理の進め方。成人病と生活習慣病の概念、生活習慣病の発症要因、範囲、生活習慣病の患者総数、国民医療費の推移について学ぶ

第2回 アレルギーのメカニズム、アレルギーの原因。皮膚、目と鼻、気道、口腔アレルギーの症状と治療と予防について学ぶ。

第3回 メタボリックシンドロームの概念、診断基準、予防について学ぶ。肥満とは、脂肪の付き方、判定法、症状と病態、治療について学ぶ。糖尿病の概念、食事と血糖値の関係、糖尿病の種類、症状、診断、合併症、治療及び糖尿病になりやすい生活習慣について学ぶ。脂質異常の概念と原因、症状、診断と治療について学ぶ。動脈硬化おこる部位と予防、食事療法・運動療法・薬物療法について学ぶ。

第4回 血圧の概念と基準値、高血圧の種類と原因、高血圧からつながる病気、高血圧の治療と予防について学ぶ。動脈硬化おこる部位と予防、食事療法・運動療法・薬物療法について学ぶ。心臓の構造と動き、狭心症の概念、種類、症状。心筋梗塞の原因、症状。診断、合併症、治療について学ぶ。脳卒中の種類と症状(脳内出血、クモ膜下出血、脳こうそく)、脳卒中が起きた時の処置法、脳卒中の予防について学ぶ。

第5回 良性腫瘍、悪性腫瘍、悪性新生物とは。がん関連する遺伝子、日本のがん予防の戦略的な方向について学ぶ。

第6回 高尿酸血症・痛風の概念、原因、症状と治療、予防法について学ぶ。骨の構造、役割、形成及び骨粗鬆症の症状、原因、女性ホルモンとのかかわり、予防について学ぶ。

第7回 運動が心身に与える影響;健康づくりのための身体活動・運動について学ぶ。

第8回 運動プログラムの実施、筋肉の特性とトレーニング、症状別の運動について学ぶ。

第9回 五大栄養素と健康、食生活指針・食事バランスガイドについて学ぶ。

第10回 健康食品、薬膳、医療食について学ぶ。

第11回 歯周病の概念、歯周病と動脈硬化、肥満、糖尿病、タバコとの関係について学ぶ。

第12回 メンタルヘルスとは、メンタルヘルスを構成するもの。ストレスとは、ストレスと体の関係。適応反応、ストレスと個人の特性について学ぶ。

第13回 ストレス状態の兆候、ストレスが引き起こす心の病、体の病、小児期・青年期・中年期・高齢期における心の病気について学ぶ。ストレスとの付き合い方、自分のストレス状態をチェックする。心身医学の必要性、いろいろな治療法について学ぶ。

第14回 期末プレゼンテーションを実施する。相互評価を行う。

第15回 生活習慣病はさまざまの要因とその予防について復習し、まとめる。練習問題の解説をする。

【事前・事後学習】

毎授業後に、ノートを整理し、練習問題を解くこと(2時間程度)

【課題に対するフィードバックの方法】

課題レポート・小テストは翌週フィードバックし、解説とともに解答例を提示し、全体で共有する。

【授業の到達目標】

主要な病気の基本知識を習得し、生活習慣で予防方法や健康管理の基本を理解することができる。

グループワークとプレゼンテーションでは積極的な発言ができる。

【評価割合 - 筆記試験《%》】
60%
【評価割合 - 実技試験《%》】
0
【評価割合 - レポート《%》】
0
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
20%
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

授業時間内で中間テスト(7回目)と期末プレゼンテーションを行う。

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
20%
【テキスト】

随時資料を配布する。

【参考図書】

健康管理士一般指導員テキスト2「生活習慣病の基礎知識」、健康管理士一般指導員テキスト3「心の健康管理」、

木村康一、他「学生のための健康管理学」。南山堂

苫米地孝之助、他「健康管理論」第3板 建帛社

神田晃、他「健康教育・健康管理」のレシピ」 南山堂