授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
経済学 1 前期 2 選択 中山 孝男


【授業の目的と概要】

経済学の基礎的内容を、15回に分けて講義する。ここでいう「基礎的内容」とは、就職試験、資格試験等において最低限必要な事項、および将来社会人として活躍する際に身につけておくべき一般常識の1つを意味する。下の授業計画を見てわかるとおり、この授業では経済について浅く幅広いテーマを取り扱う。そうしてどの分野でもよいが経済学に興味を持ち、実際の経済現象の意味および他の出来事との関連が少しでも理解できるようになってもらえるような授業としたい。

【授業の方法】

下記テキストに沿って毎回1つの章を詳しく説明する。その際、予習のためのプリントを前の回に配布するので、毎回必ずテキストをきちんと読んで予習プリントを完成したうえで出席すること。また、テキストの勉強だけでは現実の経済が十分には理解できないと考えるので、授業中に可能な限り最新の経済ニュースを取り上げそれについて解説する時間をとることにする。今現在の経済ニュースに興味関心を持ち、少しでも現実社会の出来事を理解してほしい。

【各回のテーマ】

第1回 この講義の概要説明

第2回 戦後日本経済の歩み(その1)ーー終戦直後~高度成長期ーー

第3回 戦後日本経済の歩み(その2)――高度成長期~石油ショックーー

第4回 戦後日本経済の歩み(その3)ーーバブル経済とその崩壊ーー

第5回 戦後日本経済の歩み(その4)ーー1990年代不況以降ーー

第6回 市場の仕組みと物価の動き

第7回 経済の仕組みと家計

第8回 私たちの生活と労働

第9回 資本主義経済と企業

第10回 貨幣と金融

第11回 財政の役割

第12回 景気循環と政府の政策

第13回 社会保障の仕組み

第14回 国際経済と日本

第15回 総まとめ

【各回の内容】

第1回 この講義で学ぶ目的、学ぶ内容、および授業の進め方を説明し、履修する上での注意点、受講する際の約束、成績評価の方法などを伝え、互いに確認する。

第2回 経済学を学ぶ上で必要な知識として、日本経済が歩んできた歴史を、第2次世界大戦直後から高度成長期にかけて講義する。

第3回 経済学を学ぶ上で必要な知識として、日本経済が歩んできた歴史を、高度成長期から2度の石油ショックが起きた1970年代末頃まで講義する。

第4回 経済学を学ぶ上で必要な知識として、日本経済が歩んできた歴史を、バブル経済が発生した1980年代を中心に講義する。

第5回 経済学を学ぶ上で必要な知識として、日本経済が歩んできた歴史を、バブル経済が崩壊した後の1990年代以降を講義する。

第6回 商品が売買される場、すなわち市場で何がどのように起こっているのかを、価格や物価の動きを中心に講義する。

第7回 経済全体の仕組みの中で、私たちの生活に関わる経済活動(とくに消費)がどのようにして行われているのかについて講義する。

第8回 家計の経済活動のうち、前回の消費と並んで重要な労働すなわち働くということを中心に講義する。

第9回 毎日の生活がなされている今の経済制度は、資本主義経済とよばれているが、その制度についておよびそこで活動している企業について講義する。

第10回 貨幣とは何か、金融とは何か、どのような役割をしているのか、どのような仕組みになっているのか、などについて講義する。

第11回 家計と企業だけでは、経済はうまく回らない。そこで必要となるのが政府である。そうした調整役である政府の経済活動すなわち財政について講義する。

第12回 資本主義経済にとって不可避な景気循環とそれに対する景気対策などについて講義する。

第13回 市場原理に任せているだけでは解決できない問題の1つに福祉の問題がある。それを含めて社会保障について講義する。

第14回 「経済のグローバル化」が叫ばれて久しい。貿易、国際収支、外国為替相場などについて講義する。

第15回 全体の補足をしつつ、まとめる。

【事前・事後学習】

事前学習:テキストの内容を予習できるようにしたプリントを用い、予習する(90分)

事後学習:講義した内容をプリントを用いて(講義で補った部分も含めて)復習する(90分)

上以外に、事前・事後学習の両者の意味で、毎日10分以上新聞(特に経済面)を読む(60分以上)

【課題に対するフィードバックの方法】

小テストを実施した時は、翌週、採点した答案用紙を返却し、詳細に解説する。

また、毎週の予習プリントについては授業中に正解を示しつつ、補足的内容も含めて詳細に解説する。

【授業の到達目標】

テキストの内容が理解できる。【2019全学共通DP(1)】

社会の動きとその意味を考えることができる。【2019全学共通DP(2)】

【評価割合 - 筆記試験《%》】
70
【評価割合 - 実技試験《%》】
0
【評価割合 - レポート《%》】
0
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
30
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

なし

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
0
【テキスト】

高橋勉『「公民」が苦手だった人のための現代経済入門教室』三恵社、2018年

【参考図書】

講義内で随時紹介する。