授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
教育実習II事前事後指導 3 前期 2 選択 白井 克尚


【授業の目的と概要】

教育実習の事前指導では、小学校における教育実習の目的・意義・方法等の概要を学ぶ。具体的には、実習の心構えを身につけるとともに児童の観察方法、学習指導案の作成、学級経営・生徒指導の方法等を学ぶ。

教育実習の事後指導では教育実習の成果を実習の記録から分析し、自らの課題を明確にする。その課題解決策を意見交換し、実習体験の共有化を通してよりよい解決策を探究する。

【授業の方法】

授業の方法は、学習指導案の作成や模擬授業等を行う演習方式である。その際、授業ビデオや授業記録を印刷した資料を用いて、ディスカッションやディベート、グループワーク、プレゼンテーションを行い検討する。

【各回のテーマ】

第1回 教育実習の意義と目的、心構え。

第2回 児童の理解と小学校校務分掌の理解。

第3回 学習指導案の作成。(教科)

第4回 模擬授業と課題の発見、解決策の話し合い。

第5回 教育実習日誌の書き方。

第6回 教育実習の心構え、服装、マナー、守秘義務。

第7回 教育実習の振り返り・課題の把握。(学級経営・生徒指導・実習授業)

第8回 教育実習の課題と解決策をグループで話し合う。(学級経営・生徒指導)

第9回 教育実習課題を解決する方策について、プレゼンテーション資料を作成する。(学級経営・生徒指導)

第10回 教育実習課題を解決する方策について、プレゼンテーションを行う。(学級経営・生徒指導)

第11回 教育実習の振り返り・課題の把握。(実習授業)

第12回 教育実習の課題をグループで話し合う。(実習授業)

第13回 教育実習課題を解決する方策について、プレゼンテーション資料を作成する。

第14回 教育実習課題を解決する方策について、プレゼンテーションを行う。(実習授業)

第15回 教育実習の自己課題についてレポートにまとめる。

【各回の内容】

第1回 教員という立場で実習することを理解する。教育実習も正式な授業の一部であることを理解し、児童にとっての貴重な学習時間であることを理解する。教員としての言葉遣い、子どもへの適切な対応、服装、マナーを身につける。、守秘義務についての理解を深め、SNSなどに決して情報を載せないことを確認する。

第2回 児童の学校生活の流れを理解する。児童の発達段階(低・中・高学年別)における特徴、小学校の校務分掌、学校組織、研修制度について理解する。

第3回 学習指導案を作成し、発問を具体的に記入する。児童の学習行動を予想して記述する。学習プリントを作成する。板書計画を作成する。

第4回 模擬授業を行う。模擬授業に対する課題を発見し、その解決策について話し合う。

第5回 教育実習日誌の書き方を学ぶ。教育実習日誌を指導してくださる指導教官に感謝して、謙虚に指導が受けられる心構えを育成する。

第6回 教育実習直前にあたり心構えを徹底する。特に、守秘義務は公務員としての大切な義務であることを知り、実習校に関する情報管理の徹底を図る。

第7回 教育実習の成果を実習記録から分析し、自らの課題を明らかにする。課題をノートにまとめ、課題別にグルーピングして話し合いを行う。

第8回 教育実習課題別グループでその解決策を話し合い、その結果をまとめる。(学級経営・生徒指導)

第9回 教育実習課題を解決するためのプレゼンテーション資料を協働して作成する。(学級経営・生徒指導)

第10回 教育実習課題を解決する方策について、プレゼンテーションを行う。(学級経営・生徒指導)

第11回 教育実習課題をグループで話し合う。授業の発問を重点化して話し合いを行う。(実習授業)

第12回 教育実習課題の解決策についてグループで話し合う。授業の発問を重点化して解決策を作成する。(実習授業)

第13回 教育実習課題を解決するためのプレゼンテーション資料を作成する。(実習授業)

第14回 教育実習課題を解決する方策について、協働してプレゼンテーションを行う。(実習授業)

第15回 教育実習の自己課題についてレポートにまとめる。受講学生のレポートを資料集としてまとめる。

【事前・事後学習】

・事前に学習課題を提示する。課題についてレポートにまとめて授業に臨む。(2時間程度)

・本時の学習の内容についてまとめ、レポートを作成する。(2時間程度)

【課題に対するフィードバックの方法】

・模擬授業は、授業研究を通して感想を交流し、全体で共有する機会を持つ。

・提出された授業の振り返りは、まとめて翌週フィードバックし、全体で共有する機会を持つ。

・提出された最終レポートは、添削・採点の上で返却する。

【授業の到達目標】

教育実習の意義と目的を理解し、教壇に立つ意味と守秘義務の重要性を理解することができる。【2019 教育学部DP(1)】

児童理解の方法が分かり、その理解を学習指導と生徒指導に役立てることができる。【2019 教育学部DP(2)(3)】

学習指導案が作成できる。模擬授業ができる。【2019 教育学部DP(2)(3)】

教育実習を振り返り、その成果と課題を理解し、その解決策を追究することができる。【2019 教育学部DP(1)】

【評価割合 - 筆記試験《%》】
0
【評価割合 - 実技試験《%》】
模擬授業(20%)
【評価割合 - レポート《%》】
学習指導案(40%)
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
授業への参加・貢献度(40%)
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
0
【テキスト】

必要に応じて指示する。

【参考図書】

文部科学省『小学校学習指導要領<平成29年告示>解説 総則編』