授業科目名 | 配当年次 | 開講期間 | 所要単位 | 必修・選択 | 担当者名 |
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集団心理学 | 1 | 後期 | 2 | 選択 | 黒川 雅幸 |
【授業の目的と概要】 |
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本授業では,社会心理学,集団心理学,家族心理学の3分野の重要なトピックについて学習することを目的としている。社会心理学では社会的状況での,集団心理学では集団状況での,家族心理学では家族関係の中での,認知,判断,意思決定,行動,集合現象について解説する。 |
【授業の方法】 |
講義形式 |
【各回のテーマ】 |
第1回 社会・集団・家族心理学とは何か 第2回 対人認知 第3回 態度と行動 第4回 ステレオタイプと偏見 第5回 向社会的行動と反社会的行動―援助と攻撃 第6回 社会的促進と社会的抑制 第7回 社会的影響 第8回 集団過程 第9回 社会的相互作用 第10回 対人関係の形成と発展 第11回 家族の人間関係 第12回 ソーシャル・サポート 第13回 文化と社会心理 第14回 集合行動とマスコミュニケーション 第15回 まとめとテスト |
【各回の内容】 |
第1回 家族心理学,集団心理学,社会心理学についての定義,歴史的経緯や問題設定などについて解説する。 第2回 人間関係の中で人が他者をどのように認知をしているのかという対人認知の現象や理論について解説する。 第3回 社会的行動の準備状態でもある態度とそれを説明する理論について解説する。 第4回 差別の原因にもなる人々の偏見や偏った認知の背後にある心理的過程やそれを説明する理論について解説する。 第5回 人助けなどの援助行動と人に危害を与える攻撃行動における心理的過程とそれらの行動を説明する理論について解説する。 第6回 他者がそばにいると勉強がよりいっそうよくできるようになるなど,他者の存在によって行動が促進されるという社会的促進現象について説明し,逆に他者がいると勉強がしにくくなるというような社会的抑制現象を説明し,それらの現象に関する理論について解説する。 第7回 他者の意見や行動に同調してしまうような現象や,権威のある者に服従してしまうような現象,さらにはそれらの現象に関する理論について解説する。 第8回 同じグループの人にはえこひいきをするような内集団バイアスという傾向などを含む集団の過程と理論について解説する。 第9回 人間同士の相互作用とそれを説明する理論についての解説を行う。 第10回 対人的な好意や非好意,対人関係の形成,発展,崩壊などについての現象や理論について解説する。 第11回 家族心理学の重要なトピックである家族の人間関係とそれを説明する理論について解説する。 第12回 家族を含む人々の人間関係の支え合いについての現象やそれらを説明する理論について解説する。 第13回 認知や社会的行動の社会・文化依存性など文化と社会心理の問題について解説する。 第14回 社会の中で観察される流行などの集合行動と,新聞やテレビなどのマスメディアやインターネットを媒介とするコミュニケーションの影響について解説する。 第15回 まとめとテストを実施する。 |
【事前・事後学習】 |
授業で扱う内容について事前に読んでおくこと(2時間程度)。また授業後は関連する図書を読み、理解を深めること(2時間程度)。 |
【課題に対するフィードバックの方法】 |
毎週授業の冒頭で、前の回の課題に対するフィードバックを行う。 |
【授業の到達目標】 |
社会や集団状況、家族における心理学的な問題意識をもち、解決する方法を考えることができる【2019人間健康学部DP(2)】 社会や集団状況、家族における心理学的な問題の実践的な解決方法について理解している【2019人間健康学部DP(1)】 |
【評価割合 - 筆記試験《%》】 |
0 |
【評価割合 - 実技試験《%》】 |
0 |
【評価割合 - レポート《%》】 |
0 |
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】 |
60 |
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】 |
授業内で行うテスト |
【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】 |
40 |
【テキスト】 |
公認心理師の基礎と実践⑪ 社会・集団・家族心理学 野島一彦・繁桝算男監修 竹村和久編 遠見書房 |
【参考図書】 |
特になし |