授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
総合演習I 2 前期 2 必修 丸岡 利則


【授業の目的と概要】

この演習は、人間学のテーマについて自分の言葉で考え、それを組み立てることが目的である。また人間学概論で学んだいくつかのテーマの事の真偽を確かめ、糺すことを学ぶ。そして、自分の考えを違う意味(視点・文脈)に組み換えることも学ぶ。

【授業の方法】

演習形式で授業を行う。演習の内容の大半は、自分の言葉で考え、組み立て、話すことである。そこでは、学生が意見を出し合いながら、ディスカッションによって、他の学生の意見を確かめ、自己の考え方を客観化することを学ぶ。

【各回のテーマ】

第1回 私とは誰かについて明らかにする

第2回 自分のことを知ること

第3回 哲学書を輪読

第4回 自己と他者についてのディスカッション

第5回 考えることとは何かを明らかにする

第6回 考える方法を学ぶ

第7回 フィールドワーク(情報マップを作る)

第8回 フィールドワーク(プランを作る)

第9回 フィールドワーク(実践)

第10回 フィールドワーク(分析と報告)

第11回 現実と理論の乖離を考える

第12回 現場での発見を言葉で表現し、法則を抽象する

第13回 グループディスカッション

第14回 文章を書くことを学ぶ

第15回 ゼミ活動の報告とまとめ

【各回の内容】

第1回 考えるために、まず自分を客観化することを学ぶ

第2回 自分のことを知るために、自己をテーマにした本を読む

第3回 哲学書で私とは誰かについて書かれた本を読む

第4回 自己、個人、自分、主体等をテーマにした哲学書を議論する

第5回 自分と考えることとは何かを結びつけて明らかにする

第6回 言葉を中心にしたテーマである哲学、文学、芸術から考える方法を学ぶ

第7回 地域にある資源を中心に情報マップを作成

第8回 地域にあるヒト・モノ・カネに自分がどのように関われるのかを考える

第9回 実際にフィールドワーク活動をする

第10回 フィールドワークの分析と報告を実施する

第11回 現実の事態と理論化した概念とを比較検討する

第12回 現実に起きている事態と法則とを言葉で再構成する

第13回 自己の考えと現場の事態と理論の三位一体を総合する

第14回 哲学、文学、芸術、人文社会科学などのから文章化を学ぶ

第15回 前期ゼミ活動報告書の作成

【事前・事後学習】

1.課題図書を読むこと(1時間)

2.芸術作品にふれること(2時間)

3.図書館(学外・学内)、美術館、博物館などに行くこと(1時間)

【課題に対するフィードバックの方法】

提出したレポートは、添削・採点の上返却する。

【授業の到達目標】

多様な価値観を包括する「人間学」の概要を理解することができる【2018全学共通科目DP(3)】 

人間学のテーマついて自分の言葉で考えることができる【2018全学共通科目DP(3)】

【評価割合 - 筆記試験《%》】
50
【評価割合 - 実技試験《%》】
0
【評価割合 - レポート《%》】
40
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
10
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

なし

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
0
【テキスト】

なし

【参考図書】

茅野良男編集・解説「現代のエスプリ(No.376)」特集・人間学とは何か /(至文堂)1974年

窪田暁子・高城和義編『福祉の人間学』開かれた自律をめざして/ (勁草書房)2004年