授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
産業・組織心理学 1 後期 2 選択 髙柳 伸哉


【授業の目的と概要】

近年では長時間労働やパワーハラスメント、労働者の自殺など、産業・組織分野において様々な課題が挙げられている。本授業では産業・組織心理学における理論や知見を学び、現代社会のこれらの課題に関して、組織運営や労働者個人の人権尊重、心理的理解や援助といった様々な視点から考察することを目的とする。

【授業の方法】

講義形式で行う。適宜授業内で考察問題を提示し、受動的な学修だけでなく短時間のグループワークなど能動的な学修の機会を作る。

【各回のテーマ】

第1回 オリエンテーション 産業・組織心理学とは

第2回 産業・組織分野の制度・法律・職種

第3回 産業・組織分野での活動の倫理

第4回 作業の改善と安全衛生

第5回 リーダーシップ

第6回 消費者行動

第7回 人事、ヒューマン・リソース・マネジメント

第8回 キャリア形成

第9回 職場集団のダイナミックスとコミュニケーション

第10回 労働者の心理と行動

第11回 職業性ストレスとメンタルヘルス

第12回 産業・組織分野における心理学的アセスメント

第13回 産業・組織分野における心理学的援助

第14回 産業・組織分野での課題と労働者の生活の両立

第15回 まとめと試験

【各回の内容】

第1回 本授業に関するオリエンテーションと、産業・組織心理学の目的や歴史、方法等について学ぶ。

第2回 産業・組織分野に関する社会の制度や法律、産業・組織心理に関わる職種について学ぶ。

第3回 産業・組織分野での活動の倫理と個人情報や守秘義務について学ぶ。

第4回 作業能率やヒューマンエラーに関する研究や、職場の安全マネジメントやリスクアセスメント等について学ぶ。

第5回 組織における集団目標の達成などに関するリーダーシップ理論を学ぶ。

第6回 消費者行動の傾向を理解し、効果的なマーケティングや消費者保護について学ぶ。

第7回 組織における人材募集や人事評価、多様な人材の活用について学ぶ。

第8回 職業選択における理論やキャリア形成、ワーク・ライフ・バランスのあり方について学ぶ。

第9回 職場における集団力学と組織におけるコミュニケーションの特徴について学ぶ。

第10回 労働者のパーソナリティと職業適性、モチベーション等について学ぶ。

第11回 職務における作業負担や心身の疲労、ストレスと心の健康等について学ぶ。

第12回 職業適性やストレスチェック、労働環境など、産業・組織分野で必要なアセスメントについて学ぶ。

第13回 産業カウンセリングやストレス予防、ストレスマネジメント等の心理学的援助の方法について学ぶ。

第14回 近年の社会状況や労働環境における課題を踏まえ、労働者自身の生活との両立の重要性について学ぶ。

第15回 本授業のまとめと試験、問題の解説を行う。

【事前・事後学習】

毎授業前までにテーマの中にある言葉について調べてくる。(2時間)

授業後は配布資料を参考に授業内容を振り返りキーワードついて調べる。(2時間)

【課題に対するフィードバックの方法】

提出されたミニレポートは、採点の上で返却する。ミニレポートに記載された質問は、まとめて次回授業時に匿名にて全体に提示し、共有する機会を持つ。

【授業の到達目標】

産業・組織分野における心理学の理論と活用法について説明することができる。【2019人間健康学部DP(2)】

労働環境のあり方や労働者の視点からの生活と労働の両立について検討することができる。【2019人間健康学部DP(2)】

【評価割合 - 筆記試験《%》】
60
【評価割合 - 実技試験《%》】
0
【評価割合 - レポート《%》】
0
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
40
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

なし

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
0
【テキスト】

必要に応じて資料を配布する。

【参考図書】

授業内で適宜紹介する。