授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
国際開発論 3 後期 2 選択 砂原 美佳


【授業の目的と概要】

グローバル化が進む中、私たち一人ひとりがどのように国際社会に関わっているかを考えることは重要な課題です。この授業は、講師の国際協力実務経験に基づく「現場」のエピソードを織り込みながら、国際協力をめぐる歴史と理論について学び、日本の国際開発をめぐる課題について考えます。またプロジェクトの立案演習(グループ演習)を通じ、価値観の違う者同士が、同じ目標を目指し仕事をする難しさや楽しさを体験します。

【授業の方法】

講義形式+グループ演習

【各回のテーマ】

第1回 オリエンテーション

第2回 日本の国際協力(1) 援助受け入れ国から援助国へ

第3回 日本の国際協力(2) 国際比較

第4回 国際開発の理論と歴史(1)

第5回 国際開発の理論と歴史(2)

第6回 国際開発の理論と歴史(3)

第7回 21世紀の国際協力 事例研究:法と開発

第8回 21世紀の国際協力 事例検討:法と開発

第9回 グループ演習(1) 国際協力プロジェクトを作ってみよう(演習に向けた準備)

第10回 グループ演習(2) 関係者分析

第11回 グループ演習(3) 問題分析

第12回 グループ演習(4) 目的分析

第13回 グループ演習(5) PDMの作成と発表準備

第14回 グループ発表

第15回 総合復習・テスト対策

【各回の内容】

第1回 授業の計画・進め方について解説します。

第2回 日本の国際協力の歴史について学びます。

第3回 日本の国際協力の特徴について解説します。

第4回 国際開発が対象とする課題とそれに対する理論は時代とともに変化・発展を遂げています。事例を紹介しながら、第二次大戦直後に主流となった近代化論、従属論について解説します。

第5回 1960年代から80年代以降注目されてきたグッドガバナンス論、平和構築論、人間の安全保障論について解説します。

第6回 冷戦終結後の開発理論について解説します。

第7回 国際協力機構(JICA)と法務省が約20年に渡り取り組んできた「カンボジア及びベトナムに対する民法・民事訴訟法支援」について、現地の写真や映像を見ながら学びます。

第8回 第7回までに学んだ内容を復習・検討します。

第9回 開発プロジェクトの立案・実施・評価手法の概要について理解します。

第10回 プロジェクト立案の第一段階として、関係者を洗い出し、意見を集約する方法について学びます。

第11回 関係者が抱える問題を、原因と結果の関係に整理する方法について学びます。

第12回 問題が解決された姿を共有し、目的と手段の関係に整理する方法を学びます。

第13回 プロジェクトの要約表を作成しながら、文書の読み方について学びます。

第14回 グループごとに、演習でつくったプロジェクトを発表します。

第15回 これまでの内容を総括します。

【事前・事後学習】

各回で説明するキーワードやテーマについて、次の講義までに各自で調べ、その内容を整理すること。整理したものを文書として提出・または口頭で発表した場合、平常点として加点します。

【課題に対するフィードバックの方法】

講義の中で共有します。

【授業の到達目標】

国際開発の歴史、理論、アプローチを学び、日本の取り組みとその特徴について説明・理解できる。【2017経営学部DP(1)】

開発をめぐる問題を多角的に捉え、解決への道筋を説明できる。【2017経営学部DP(1)】

【評価割合 - 筆記試験《%》】
60
【評価割合 - 実技試験《%》】
0
【評価割合 - レポート《%》】
10
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
30
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

なし

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
0
【テキスト】

なし。プリントを配布します。

【参考図書】

講義内で紹介します。