授業科目名 | 配当年次 | 開講期間 | 所要単位 | 必修・選択 | 担当者名 |
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多文化共生論 | 2 | 後期 | 2 | 選択 | 水野 延之 |
【授業の目的と概要】 |
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グローバル化が進んでいる今日、世界の全ての国にとって多文化共生が大きな課題である。本講義では、歴史的事件や政治哲学・思想、社会・文化についての考察を通して、日本を含む様々な国の多文化共生について学ぶものである。 |
【授業の方法】 |
スライドの映写、レジュメ・プリントの配布による講義形式。 |
【各回のテーマ】 |
第1回 導入 第2回 グローバリゼーションについて 第3回 自由主義ー多文化共生を理解するための背景知識(1)ー 第4回 共同体主義ー多文化共生を理解するための背景知識(2)ー 第5回 多文化主義ー多文化共生を理解するための背景知識(3)ー 第6回 西洋諸国における「移民」の受け入れ、統合の歴史 第7回 西洋諸国における「移民」の受け入れ、統合の現状 第8回 日本における多文化共生の歴史 第9回 日本における多文化共生の現状 第10回 世界の諸地域における多文化共生ーフランスのマルセイユを中心にー 第11回 世界の諸地域における多文化共生ーカナダのケベックを中心にー 第12回 日本の地域における多文化共生ー愛知県を中心にー 第13回 多文化共生と宗教 第14回 多文化共生とジェンダー 第15回 まとめ |
【各回の内容】 |
第1回 講義内容と学習方法の説明、教員・受講者自己紹介。 第2回 グローバリゼーション・グローバル化について、その意味・歴史、そして世界・日本の事情を学ぶ。 第3回 多文化共生そのものに入る上で必要な前提の知識として、自由主義思想を学ぶ。 第4回 同じく、前提の知識として、自由主義とは対立する要素を含む共同体主義について学ぶ。 第5回 多文化共生と、語としては似ている多文化主義を学び、相違について考える。 第6回 EUを構成する諸国や北米における多文化共生の歴史を学ぶ。 第7回 歴史を踏まえ、西洋諸国における多文化共生の現状を学ぶ。 第8回 西洋諸国の現状・事情を見た上で、日本の多文化共生の歴史について学ぶ。 第9回 歴史を踏まえ、日本の現状を学ぶ。 第10回 「移民」によって形成されてきた都市である南仏マルセイユの歴史と現状を手がかりに、西洋諸国における多文化共生をより詳細に学ぶ。 第11回 多文化共生の代表地域として有名なケベックの歴史と現状を手がかりに、多文化共生を詳細に学ぶ。 第12回 愛知県を中心に、日本の地域における多文化共生をより詳細に学ぶ。 第13回 多文化共生の中心的問題の1である宗教の問題について考える。 第14回 同じく、女性の権利、フェミニズム、ジェンダー平等について考える。 第15回 これまでの授業の内容をまとめ、学期末レポートについての最終確認をする。 |
【事前・事後学習】 |
毎回、次の授業について説明をするので、その内容に関係する情報を書籍や新聞などから得ておくこと。また、授業で取り扱った内容の中で、興味を持ったことについては自分でも調べること。 |
【課題に対するフィードバックの方法】 |
授業の内容についての疑問・質問・コメントなどについては、次の授業において応答する。小レポート・小テストなどの課題は、次の授業以降に採点・返却する。 |
【授業の到達目標】 |
様々な分野にまたがる知識・教養を身につけ、自身の専門に活かすことができる。【2019 全学共通DP(1)】 世界や日本の多様性を理解した上で、社会で活動することができる。【2019 全学共通DP(3)】 世界や日本の様々な地域についての学びを通して、自身に関係する地域を理解し、そこに貢献できる。【2019 経営学部・地域ビジネス学科DP(3)】 自分と直接は関わらない距離的に遠い国・地域についても、深く学び、国際社会について考えることができる。【2019 経営学部・国際ビジネス学科DP(1)】 |
【評価割合 - 筆記試験《%》】 |
なし |
【評価割合 - 実技試験《%》】 |
なし |
【評価割合 - レポート《%》】 |
60% |
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】 |
40% |
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】 |
【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】 |
【テキスト】 |
なし |
【参考図書】 |
辻村みよ子・大沢真理編『ジェンダー平等と多文化共生:複合差別を超えて』東北大学出版会 ウィル・キムリッカ『新版 現代政治理論』千葉眞・岡﨑晴輝ほか訳、日本経済評論社 その他、適宜指示する。 |