授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
原価計算論 2 前期 2 選択 深谷 和広


【授業の目的と概要】

企業は深刻な人手不足の克服のためにITの活用や人材育成を通じて生産性の向上に取組んでいます。生産性向上の観点からも原価計算は製品・サービスの原価と売上、利益の関係を把握するうえで必須となる知識・スキルです。本講義を通じてこのような製品製造やサービス提供で生じる原価を計算する方法の知識とスキルを学びます。第一に原価計算の基本知識を理解します。第二に製造原価の要素とその計算方法を学びます。第三に原価計算と損益計算書の関係を学びます。

【授業の方法】

講義形式で行う。

【各回のテーマ】

第1回 原価計算の概要

第2回 原価計算の基礎知識

第3回 利益計画と統制①CVP分析

第4回 利益計画と統制②予算実績差異分析

第5回 利益計画と統制③事例検討

第6回 製造原価の流れ

第7回 原価計算の要素①材料費

第8回 原価計算の要素②労務費

第9回 原価計算の要素③経費

第10回 原価計算の要素④製造直接費と製造間接費

第11回 製造原価の計算①完成品原価・月末仕掛品原価の計算

第12回 製造原価の計算②売上原価・月末製品原価の計算

第13回 損益計算書の作成①損益計算書とは?

第14回 損益計算書の作成②損益計算書の作成

第15回 まとめ

【各回の内容】

第1回 原価計算の必要性を解説する。また、原価計算とは何か大まかに述べる。

第2回 原価計算を身に付けるうえで基礎概念を述べる。原価の分類、損益計算など。

第3回 CVP分析を学ぶ。利益はどのように変化するのかその仕組みを理解する。

第4回 予算と実績との差異を分析し、その差異が発生するその仕組みを理解する。

第5回 CVP分析と 予算実績際分析の適用事例から、利益計画と統制の意味を理解する。

第6回 原価計算の基本的な流れを述べる。製造原価の分類集計の仕組みを理解する。

第7回 原価計算の基本要素として材料費の分類とその計算方法を理解する。

第8回 原価計算の基本要素として労務費の分類とその計算方法を理解する。

第9回 原価計算の基本要素として経費の分類とその計算方法を理解する。

第10回 原価計算の基本要素として製造直接費の直課と間接費の配賦の意味と計算方法を理解する。

第11回 製造原価の計算における完成品の原価・月末仕掛品原価の計算方法を理解する。

第12回 製造原価の計算における売上原価・月末製品原価の計算方法を理解する。

第13回 損益計算書とは何か?また損益計算書と原価計算との関係を理解する。

第14回 損益計算書の事例によって完成品原価と売上原価の関係を具体的に理解する。

第15回 これまでの授業で学んだことについて、総括を行う。

【事前・事後学習】

 授業内容を十分にマスターするために十分に事前事後学習を行うことが重要です。事前学習としてテキストの次回の授業内容に該当する箇所を指定し、当日までに2時間程度の学修(読解・要約)を課す。また事後学習として授業中に提示した問いに対し、テキスト・参考書等を参照して2時間程度で自分なりの解答をまとめることを課す。

【課題に対するフィードバックの方法】

(1)提出課題は、添削・採点の上で翌週には返却します。

(2)復習課題は、解説と共に解答例を提示し、全体で理解を共有する機会を持ちます。

【授業の到達目標】

原価計算の役割と基礎概念との関係を理解し、説明することができる【2019年経営学部地域ビジネス学科DP(1)】

原価計算の基本要素の分類とその計算方法を理解し、説明することができる【2019年経営学部地域ビジネス学科DP(1)】

損益計算書と原価計算との関係を理解し、説明することができる【2019年経営学部地域ビジネス学科DP(1)】

【評価割合 - 筆記試験《%》】
60
【評価割合 - 実技試験《%》】
【評価割合 - レポート《%》】
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
40
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

毎回授業内容に関する練習問題を課す。また、毎回、事前事後学習の課題を課す。

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
【テキスト】

滝沢ななみ著「スッキリわかる日商原価計算初級」TAC出版

【参考図書】