これからの時代が明るくなることを信じて希望を切り拓こうと、全国各地で「地域振興」に取り組む人たちがいる。地域振興とは、「地域の問題を解決すること」や「地域を元気にすること」であり、地域活性化、地域創生、地域づくりとも呼ばれる。この授業では、全国各地の具体的な事例も交えて、地域振興を理論的かつ実践的に学ぶ。地域の構造を「地域社会」と「地域経済産業」と「地域政策」という３つの側面から理解して、それぞれの側面から地域の現状と地域振興の課題・あり方を学ぶ。また、地域づくり団体の設立と活動のノウハウも学ぶ。担当教員は、シンクタンク企業や民間非営利組織10団体以上に所属して、地域振興に関わる実践活動や国・自治体の政策形成に携わってきていることから、その具体的な実務経験を紹介することで、リアリティを持って実践イメージを持てるようにする。

講義形式。実践的な学習に重点を置いて、具体的な活動事例、日々の時事問題や雑学、受講者の問題意識やニーズに関連した事柄などについて積極的に取り上げて、知識・ノウハウを深める。事例学習はシラバスの各回テーマ・内容欄の記載以外にも各回必要に応じて行う。

第1回 オリエンテーション

第2回 地域振興がなぜ必要か

第3回 地域の構造と担い手

第4回 地域社会の構造

第5回 地域社会の現状・課題

第6回 地域振興の事例Ⅰ

第7回 地域経済産業の構造

第8回 地域経済産業の現状・課題

第9回 地域振興の事例Ⅱ

第10回 前半授業の振り返りと掘り下げ

第11回 地域政策の構造と現状・課題

第12回 地域振興の事例Ⅲ

第13回 地域づくりの団体設立ノウハウ

第14回 地域づくりの活動ノウハウ

第15回 後半授業の振り返りと掘り下げ

第1回 授業の内容・進め方等、地域振興（地域活性化、地域創生、地域づくり）とは何か

第2回 「地域の問題を解決すること」「地域を元気にすること」がなぜ必要か

第3回 地域社会と地域経済産業と地域政策、地域における３つのセクター（企業、行政、ＮＰＯ）と協働

第4回 人口構造、地域で異なる社会構造（都市、農山漁村、離島等）、地域コミュニティと多様な地域資源

第5回 多様化する地域の社会問題（人口減少、少子高齢化、過疎、貧困、環境問題、災害、基地問題等）

第6回 農山漁村・中山間地域における地域振興の事例

第7回 地域の経済力、所得構造、産業構造（企業規模・業種の地域特性、農林漁業・製造業・商業サービス業等）

第8回 地域間の所得格差、地域イノベーションと産業構造転換、企業間連携、地域の自立と内発的発展

第9回 都市・まちなかにおける地域振興の事例

第10回 授業と参考文献等での学びの振り返りと掘り下げ、ミニレポートでの質問・意見への回答コメント

第11回 「政策」とは、公共サービスのあり方、地域政策における自治体と国の関係性、地域の財政問題

第12回 離島や各地における地域振興の事例

第13回 地域振興を担う地域づくり団体を立ち上げるための基礎的な実践ノウハウ

第14回 地域振興・地域づくり活動を進める基礎的な計画立案・運営ノウハウ

第15回 授業と参考文献等での学びの振り返りと掘り下げ、ミニレポートでの質問・意見への回答コメント

事前に授業テーマに関する予習をしておき（２時間程度）、事後に授業での学びと参考文献等での学びを整理すること（２時間程度）。授業中にしっかりとメモ（ノート）を取った上で、学んだことを自身の言葉でしっかり整理すること。学んだことを実社会での出来事と照らし合わせるとともに、そこから、自らの疑問や興味に応じて様々な手段で学びを深めること。自身で調べても分からない疑問等は、積極的に教員に質問・意見等をすること。

毎回の授業で質問や意見等をミニレポートとして積極的に出してもらい、次回以降に回答等をフィードバックする。質問や意見等は授業中の他、研究室等で柔軟に受け付ける。

地域振興を「地域社会」「地域経済産業」「地域政策」の３つの構造と現状・課題から理解・説明できる【2017経営学部DP(2)】

地域振興の具体的な取組みをイメージ・説明できる【2017経営学部DP(2)】

地域づくりの基礎的な団体設立・活動ノウハウを理解・説明できる【2017経営学部DP(2)】

特になし

特にありません。必要に応じて講義時に資料プリントを配布する。

テーマに関連した参考文献や実践的な活動情報等を必要に応じて授業中に紹介する。