授業科目名 | 配当年次 | 開講期間 | 所要単位 | 必修・選択 | 担当者名 |
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スポーツ情報論 | 3 | 前期 | 2 | 選択 | 杉谷 正次 |
【授業の目的と概要】 |
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スポーツ情報学は、コンピュータの登場によって近年注目を集めるようになった新しい学問領域です。例えば、身体能力やチームワークで競うスポーツ競技では、いまや情報は必須であり、高い情報収集・分析能力を持つチームが、優位となることはいうまでもありません。 そこで、本講義では各スポーツ競技における情報活用の事例を取り上げ、スポーツと情報のかかわりについて理解を深めます。 |
【授業の方法】 |
講義形式で行います。但し、授業の内容に応じてグループワークを取り入れることもあります。 |
【各回のテーマ】 |
第1回 スポーツ情報論を学ぶにあたって 第2回 スポーツと情報 第3回 スポーツに特化した情報企業 第4回 野球における情報活用(1)選手の評価方法とその活用について考える 第5回 野球における情報活用(2)セイバーメトリクスとは何か 第6回 野球における情報活用(3)マネーボール理論を考える 第7回 サッカーにおける情報活用(1)FIFAランキングの評価と問題点 第8回 サッカーにおける情報活用(2)OPTAシステムの効果を検証する 第9回 ラグビーにおける情報活用 第10回 バレーボールにおける情報活用 第11回 陸上における情報活用 第12回 テニスにおける情報活用 第13回 スケートにおける情報活用 第14回 ゴルフにおける情報活用 第15回 まとめ |
【各回の内容】 |
第1回 シラバスをもとに本講義の全体の内容について説明する。 第2回 スポーツと情報のかかわりについて概説する。 第3回 スポーツに特化した情報企業として「アソボウズ」や「データスタジアム」など、これらの企業が展開している事業内容を紹介する。 第4回 野球選手を評価する情報にはどのようなものがあるか、またその情報を実際どのように活用しているかなどについて考える。 第5回 「ID野球」「セーバーメトリクス」とは何か、情報が勝敗を左右するスポーツビックデータについて理解を深める。 第6回 MLBオークランド・アスレチックスの「マネー・ボール」理論について考える。 第7回 ワールドカップで導入されているFIFAランキングの算出方法とは、またそのランキングは正しい評価といえるかなどについて検証する。 第8回 サッカーで導入されているOPTAシステムの効果について検証する。 第9回 ラグビーワールドカップで成功した日本チームのデータ戦略とは何か、その戦略から学ぶ。 第10回 ITバレーとして注目された「Volley Pad」の有効性について検証する。 第11回 世界記録はどこまで伸びるか、これまでの記録を参考にしながら陸上競技における記録の限界を探る。 第12回 プロテニス競技ではなぜ番狂わせが少ないのか、ATPランキンキングや4大大会の結果をもとに検討する。 第13回 フィギュアスケートの得点はどのようにして算出されるのか、またスピードスケートではインコース、アウトコーススタートのどちらが有利かなど、過去の競技記録から分析する。 第14回 ゴルフにおける情報活用について理解を深める。 第15回 講義のまとめを行なう。 |
【事前・事後学習】 |
事前学習として、次回講義テーマとなる関連資料について、2時間程度の学習を課します。 また事後学習として、講義の終わりに提示した課題について、2時間程度の振り返りを課します。 |
【課題に対するフィードバックの方法】 |
毎回実施する小テストについては、翌週の講義においてフィードバックします。 筆記試験については、模範解答例を提示します。 |
【授業の到達目標】 |
スポーツに関する情報収集・情報分析を行うことによって、スポーツ競技における情報活用の能力やスキルを身につけることができる。【2018経営学部地域ビジネス学科DP(1)】 多面的な判断をもとに、各スポーツ競技における意思決定プロセスを検討し、他者に自分の意見を説明することができる。【2018経営学部地域ビジネス学科DP(2)】 |
【評価割合 - 筆記試験《%》】 |
70 |
【評価割合 - 実技試験《%》】 |
0 |
【評価割合 - レポート《%》】 |
0 |
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】 |
0 |
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】 |
講義のまとめとして毎回小テストを実施します。 |
【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】 |
30 |
【テキスト】 |
テキストは使用しません。 |
【参考図書】 |
J.アルバート・J.ベネット著 加藤貴昭訳『メジャーリーグの数理科学』シュプリンガー・ジャパン 安藤丸男・多田慎哉『最強ツールとしての統計データ活用術』洋泉社 大東和美・村井満編『Jリーグ再建計画』日本経済新聞社 鳥越規央『スポーツを10倍楽しむ統計学』化学同人 |