授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
トレーニング科学 3 前期 2 選択 木野村 嘉則


【授業の目的と概要】

人間のからだは意図的に働きかけることにより構造的にも機能的にも合目的的に変化させることができる.この意図的な働きかけをトレーニングと呼ぶ.適切なトレーニングはその人間を強くし,今までなし得なかったことを可能とする.それによってスポーツで勝利したり,健康を得たりと目的は人それぞれである.本講義ではトレーニングに関わるからだの仕組みとその測定・評価方法,科学的なトレーニングの進め方について学ぶ.各自がトレーニングプログラムを自分自身で作成できることを目標とし,その時の土台となるべき科学的知識について学ぶ.

【授業の方法】

講義形式にて行う.

【各回のテーマ】

第1回 オリエンテーション,トレーニング科学の概論1(体力とは)

第2回 トレーニング科学の概論2(身体組成、脂肪と筋肉、無酸素性能力、有酸素性能力、                         運動及びトレーニングの生体エネルギー)

第3回 トレーニングの種類 (ウエイトトレーニング、無酸素性トレーニング、有酸素性レーニング)

第4回 トレーニングの進め方(原理・原則、トレーニング処方)

第5回 トレーニング理論とその方法1(ウェイトトレーニング)

第6回 トレーニング理論とその方法2(無酸素性トレーニング)

第7回 トレーニング理論とその方法3(有酸素性トレーニング)

第8回 トレーニング理論とその方法4 (スピード、アジリティー、クイックネストレーニング及びバランストレーニング)

第9回 体力テストとその活用

第10回 スキルの獲得とその獲得過程1(成長期のトレーニング)

第11回 スキルの獲得とその獲得過程2(コーディネーショントレーニングの理論)

第12回 コンディショニングの理論と手法1(ストレッチング、スポーツマッサージ)

第13回 コンディショニングの理論と手法2(アイシング、テーピング)

第14回 トレーニング計画とその実際

第15回 まとめ

【各回の内容】

第1回 体力の定義を説明し,本講義で扱うトレーニングを定義する

第2回 運動を作り出す身体のしくみを学習する

第3回 一般的に体力トレーニングとされる方法を概説する

第4回 トレーニングの原理原則を概説し,処方の注意点を説明する

第5回 ウエイトトレーニングの理論と方法を説明する

第6回 無酸素性トレーニングの理論と方法を説明する

第7回 有酸素性トレーニングの理論と方法を説明する

第8回 スピード養成法に関して説明する

第9回 体力テストについて紹介し,その活用について説明する

第10回 成長期のトレーニングの留意点を説明する

第11回 技術トレーニングにおける体力トレーニングからのアプローチを説明する

第12回 ストレッチやマッサージの効果を説明する

第13回 アイシングやテーピングの効果を説明する

第14回 トレーニング計画時に体力の面から考慮すべきことを説明する

第15回 講義のまとめを行う

【事前・事後学習】

自身の専門とするスポーツや他のスポーツでは具体的にどのような体力トレーニングが行われるかを想定する.この際には関連図書を基に予習してくる(2時間程度).

授業内容を元に,特にレポート課題についての解説と自身の解答を見直すことを中心に,トレーニングに関する考えを再構築していく(2時間程度).

【課題に対するフィードバックの方法】

毎回の授業にて前回の小テストの解説および復習を行う。

【授業の到達目標】

体力や体力測定・評価法および種々のトレーニング法について理解を深める【2018人間健康学部DP(1)】

授業内容を考慮したトレーニングプログラムを作成できる【2018人間健康学部DP(2)】

【評価割合 - 筆記試験《%》】
0
【評価割合 - 実技試験《%》】
0
【評価割合 - レポート《%》】
0
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
0
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

毎回の授業にて小テストを行う.その日の授業内容に関連した論述問題に解答する.また,その日の授業内容の理解を深める興味関心についてまとめる.

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
100
【テキスト】

適宜資料を配布する

【参考図書】

ザチオルスキー,クレーマー『筋力トレーニングの理論と実践』大修館書店

NSCAジャパン編『ストレングス&コンディショニングⅠ理論編』大修館書店

村木征人『スポーツ・トレーニング理論』ブックハウスHD

西薗秀嗣『体力・運動能力測定法』大修館書店

日本コーチング学会『コーチング学への招待』大修館書店