授業科目名 | 配当年次 | 開講期間 | 所要単位 | 必修・選択 | 担当者名 |
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専門プロジェクトIII | 3 | 前期 | 2 | 選択 | 阿比留 大吉 |
【授業の目的と概要】 |
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統合型リゾート(IR)の開発を認可する新法案可決は大きなビジネスチャンスである一方で中小企業にはリスクとなる場合もある。IRの想定敷地近隣を商圏とする中小企業の事業主がこのような大規模開発を契機として長期的な利益を獲得する体質に変化させるためには何が必要なのだろうか。愛知県常滑市を想定敷地とし、具体的な事業戦略の策定を始めとしたフィージビリスタディを行う。経営戦略の基本的な考え方を理解することを目的とする。 |
【授業の方法】 |
毎回の講義で前半はレクチャー形式で概要説明と各事例の解説を行い、後半ではグループワーク形式でそれぞれのチームが主体となって各プロジェクトを進行する。履修者でチーム分けを行い、15回を通して1つの事業企画・経営戦略を作っていく。毎回の講義で提供するテーマをもって新しい視座を養い、多角的な視点で経営について考察し1つのプロジェクトを作り上げる。 |
【各回のテーマ】 |
第1回 オリエンテーション 第2回 世界の先進事例と国際視野で見る日本の優位性 第3回 ギャンブルビジネスの市場や社会課題 第4回 IRが周辺環境にもたらす影響と都市軸 第5回 IR関連産業の体系的な事業領域 第6回 コンソーシアムからサプライチェーンへ 第7回 産業内ポジション 第8回 中間講評 第9回 富裕層ビジネス 第10回 MICE特需のケーススタディ 第11回 資源活用と資源獲得の実践 第12回 ランチェスター戦略の概要 第13回 お土産と地域ブランド 第14回 顧客獲得に至る動線(チャネル) 第15回 最終講評 |
【各回の内容】 |
第1回 統合型リゾート(IR)の概要と政府の狙いとは何か。 第2回 【先進事例と関連産業】IRの先進事例と日本の事業体(コンソーシアム)への理解を深め、実現に至るまでの課題や関連産業のチャンスについて考察する。 第3回 【市場の魅力と社会課題】パチンコ、競馬、競輪、カジノなどのギャンブルビジネスの性質や各国のカジノ依存症対策について知る。 第4回 【都市環境を分析】愛知県常滑市をケースとして周辺への経済効果や都市の軸(商圏の広がり)について考察する。 第5回 【事業領域の決定】IRコンソーシアムや関連する既存プレイヤーを知り、想定する中小企業を決定する。 第6回 【仕入先としての地域】コンソーシアムの中核をなす地域企業の仕掛けによる仕入れ先としての地域産業の振興について考察する。 第7回 【ポジションと関係を決定】産業内での位置づけや競合を含むステークホルダーとの関係について考察する。 第8回 提案の経過をまとめて中間講評を行う。 第9回 【VIPを対象としたサービス】プライベートジェットを所有し、カジノのVIPルームを利用するようなセグメントに対するサービスの特性について知る。 第10回 Meeting(会議)・Incentive travel(報酬・研修旅行)・Conference(国際会議)・Exhibition/Event(展示/イベント)をケースとした特需についてケーススタディを行う。 第11回 【資源を活用】中小企業が持つ資源をいかに活用して次の資源を戦略的に獲得するかアイデア出しを行う。 第12回 【戦略策定】ランチェスター戦略の概要を知り、IRにより発生する関連市場の囲い込み戦略の策定に挑戦する。 第13回 【地域ブランド】商品を通した地域ブランドの事例を知り、お土産市場と地域ブランドの関係について考察する。 第14回 【観光客へのチャネル】流動性が高い観光客へのチャネルに関して既存の動線からSNS・ブログまでの手段を比較考察する。 第15回 提案の講評と総括を行う。 |
【事前・事後学習】 |
演習科目なので毎週3時間程度は講義時間外のチーム間でのコミュニケーションや議論、資料作成を推奨する。毎週の成果を形にして演習に取り組むような講義の使い方が良い。さらに議論のプロセスを記録しておくとより早く進展させられる。 |
【課題に対するフィードバックの方法】 |
毎週議論と作業時間を設けており、実践を通して理解を深める。先週の成果に対しては時間内に個別で対応し、共通した齟齬や理解不足が見受けられれば全体でのフィードバックを行う。 |
【授業の到達目標】 |
統合型リゾートが及ぼす地域企業への影響について理解している。【2019経営学部DP(1)】 統合型リゾートが及ぼす地域企業への影響について経営的視点で読み解くことができる。【2019経営学部DP(2)】 統合型リゾートが及ぼす地域企業への影響について経営的視点で読み解き、中小企業の経営戦略を考えることができる。【2019経営学部DP(3)】 |
【評価割合 - 筆記試験《%》】 |
0 |
【評価割合 - 実技試験《%》】 |
30 |
【評価割合 - レポート《%》】 |
0 |
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】 |
70 |
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】 |
1.中間講評と最終講評での成果物(プレゼン+企画書)を30%で評価する。 2.出席と講義内容に基づくディスカッションを70%で評価する。 3.1,2の総合評価で100%とする。 |
【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】 |
0 |
【テキスト】 |
配布資料 |
【参考図書】 |
各回のテーマに即して適宜紹介する。 |