授業科目名 配当年次 開講期間 所要単位 必修・選択 担当者名
食と健康 1 前期 2 選択 尚 爾華


【授業の目的と概要】

本講義では、食と健康に関する諸問題や健康に生きるための食生活のあり方を学ぶ。人の生命活動には、必要な物質を食物から取り入れ、生命活動に必要なエネルギーを獲得し、生体成分をつくり、不要なものは排せつする。栄養素とその役割の基礎を学ぶ。また、食品成分表を用いて、普段食べている食事の内容から、エネルギー量や各栄養素の量を調べる方法や調理の基本、栄養不良・過剰栄養、食の安全など食と健康をとりまく重要な問題について学ぶ。

【授業の方法】

講義形式で行う。授業内容に応じてグループワークとプレゼンテーションを行う。

【各回のテーマ】

第1回 食と健康ガイダンス

第2回 食事と栄養素①

第3回 食事と栄養素②

第4回 食事と栄養素③

第5回 食事と栄養素④

第6回 食品成分表①

第7回 食品成分表②;中間テスト

第8回 食品成分表③

第9回 食品成分表④

第10回 食品成分表⑤

第11回 調理の基本①

第12回 調理の基本②

第13回 健康と栄養、医食同源について

第14回 食を取り巻く環境、食品の安全について;期末プレゼンテーション

第15回 まとめと練習問題の解説

【各回の内容】

第1回 食と健康の関係、食生活指針、食事バランスガイドについて学ぶ。

第2回 炭水化物の分類、栄養と役割、摂取基準について学ぶ。食品成分表を用いて、各食品に含まれる炭水化物の量やカロリーを学ぶ。血糖コントロールをよくする食事を学ぶ。

第3回 たんぱく質の構成、分類、栄養と役割、摂取基準について学ぶ。食品成分表を用いて、各食品に含まれるたんぱく質の量やカロリーを学ぶ。腎臓負担を減らす低たんぱく食を学ぶ。

第4回 脂質の構成、分類、栄養と役割、摂取基準について学ぶ。食品成分表を用いて、各食品に含まれる脂質の量やカロリーを学ぶ。コレステロールと食事の関係について学ぶ。

第5回 ビタミン、ミネラルの構成、分類、栄養と役割、摂取基準について学ぶ。食品成分表を用いて、各食品に含まれるビタミン、ミネラルの量について学ぶ。

第6回 穀類、イモ類、砂糖、豆類、種実類、果実類の栄養上の特徴や調理法、食文化などについて学ぶ。

第7回 きのこ、藻類、魚介類の栄養上の特徴や調理法、食文化などについて学ぶ。中間テストを行う。

第8回 肉類の栄養上の特徴や調理法、食文化などについて学ぶ。

第9回 卵類、乳類の栄養上の特徴や調理法、食文化などについて学ぶ。

第10回 油脂類、菓子類、し好飲料類、調味料・香辛料、調理加工食品類の栄養上の特徴や調理法、食文化などについて学ぶ。

第11回 調理器具、計量と調理の基本を学ぶ。

第12回 食材の切り方、下ごしらえ、和・中・洋の主な調理法を学ぶ。

第13回 栄養不良の分類と対策、過剰栄養の現状、肥満対策、摂食障害の予防について学ぶ。生活習慣病の食事療法や「薬食同源」について、旬の食材の健康増進効果について学ぶ。

第14回 食の安全、食中毒、食品添加物、食品表示について学ぶ。期末プレゼンテーションを実施する。

第15回 食と健康についてまとめる。練習問題の解説をする。

【事前・事後学習】

各回の授業内容について復習をし、次回の内容について指定された参考資料を熟読すること。

【課題に対するフィードバックの方法】

課題レポート・小テストは翌週フィードバックし、解説とともに解答例を提示し、全体で共有する。

【授業の到達目標】

健康な食生活を送るための基礎知識の習得し、食品の成分、五大栄養素の働き、調理の基本、食の安全について説明ができる。

グループワーク・プレゼンテーションでは積極的な発言ができる。

【評価割合 - 筆記試験《%》】
60%
【評価割合 - 実技試験《%》】
0
【評価割合 - レポート《%》】
【評価割合 - 平常評価(授業への参加・貢献度)《%》】
20%
【その他(授業内課題等)《具体的内容》】

授業内には中間テスト(7回目)と期末プレゼンテーション(14回目)を行う。

【評価割合 - その他(授業内課題等)《%》】
20%
【テキスト】

実教出版編集部 「オールガイド食品成分表2019」 実教出版

【参考図書】

健康管理士一般指導員テキスト4「生活を守る栄養学」

辻野 将之 「からだと心を整える「食養生」 ――食より大切な思考と実践」 技術評論社

垣原 登志子 他 「食育入門 ―生活に役立つ食のサイエンス」 共立出版

金川克、他「食生活の基礎と事例から学ぶ食事支援・指導」 中央法規

小西 すず、他 「いきいき栄養学」 診断と治療社